2.421 TXN_PRIORITY
TXN_PRIORITY
は、セッション内のすべてのユーザー・トランザクションの優先度を指定します。
特性 | 説明 |
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パラメータ・タイプ |
文字列 |
構文 |
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デフォルト値 |
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変更可能 |
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PDBで変更可能 |
いいえ |
基本 |
いいえ |
優先度トランザクション機能は、優先度の高いトランザクションによる行ロックの取得をブロックしている優先度が低いトランザクションが自動的にロールバックされます。
TXN_PRIORITY
パラメータを使用して、特定のユーザー・セッション内のすべてのトランザクションに、優先度(HIGH
、MEDIUM
またはLOW
)を割り当てることができます。優先度トランザクションは、次の3つの優先度に対して次のように動作します。
-
HIGH
- 優先度トランザクションが別のトランザクションの行ロックを解除するために、HIGH
優先度トランザクションをロールバックすることはありません。これはデフォルトです。 -
MEDIUM
- 優先度トランザクションは、HIGH
優先度のトランザクションで必要な行ロックを保持しており、HIGH
優先度のトランザクションがPRIORITY_TXNS_HIGH_WAIT_TARGET
パラメータで指定された時間より長く行ロックを待機している場合に、MEDIUM
優先度のトランザクションをロールバックします。 -
LOW
- 優先度トランザクションは、HIGH
またはMEDIUM
優先度のトランザクションで必要な行ロックを保持しており、HIGH
またはMEDIUM
優先度のトランザクションが、それぞれPRIORITY_TXNS_HIGH_WAIT_TARGET
またはPRIORITY_TXNS_MEDIUM_WAIT_TARGET
パラメータで指定された時間より長く行ロックを待機している場合に、LOW
優先度のトランザクションをロールバックします。行ロックを待機して
LOW
優先度のトランザクションがブロックされている場合、優先度トランザクションは優先度に関係なく、行ロックを保持しているトランザクションをロールバックしません。
V$TRANSACTION
ビューのTXN_PRIORITY
列とPRIORITY_TXNS_WAIT_TARGET
列を問い合せることで、トランザクションの優先度と最大待機時間を表示できます。
ノート:
このパラメータは、Oracle Database 23ai以降で使用できます。
関連項目:
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優先度トランザクションの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照