8.181 V$DIAG_ATTENTION

V$DIAG_ATTENTIONは、現在のコンテナ(PDB)の自動診断リポジトリ(ADR)のXMLベースのアラート・ログに注意メッセージを表示します。

データ型 説明

ORIGINATING_TIMESTAMP

TIMESTAMP(9) WITH TIME ZONE

メッセージが生成された日時です

NORMALIZED_TIMESTAMP

TIMESTAMP(9) WITH TIME ZONE

メッセージが生成され、Oracle Enterprise Managerリポジトリの時間に対してクロック・ドリフトで正規化された日時

ORGANIZATION_ID

VARCHAR2(67)

生成元の組織(通常は組織のドメイン)に書き込む組織のID

COMPONENT_ID

VARCHAR2(67)

メッセージを生成した製品またはコンポーネントのID

HOST_ID

VARCHAR2(67)

開始ホストのDNSホスト名

HOST_ADDRESS

VARCHAR2(49)

メッセージの生成元ホストの他のネットワーク・アドレスのIP

MESSAGE_TYPE

NUMBER

メッセージのタイプ。異なるタイプの応答が必要であることを示す可能な値は次のとおり。

  • 1 - UNKNOWN: 基本的にNULLタイプ

  • 2 - INCIDENT_ERROR: 内部的な原因や予期しない原因によりプログラムでエラーが発生し、これをOracleサポートに報告する必要がある

  • 3 - ERROR: ある特定の種類のエラーが発生した

  • 4 - WARNING: 確認が必要であるか、場合によってはアクションが必要なアクションまたは状況が検出された

  • 5 - NOTIFICATION: 通常のアクションまたはイベントを報告する。これは、完了したログオンなどのユーザー・アクションの可能性がある

  • 6 - TRACE: 診断トレースの出力

MESSAGE_LEVEL

NUMBER

メッセージが属するレベル。レベルが低いとエラーの重大度が高い。可能な値は次のとおり。

  • 1 - CRITICAL: クリティカル・エラー

  • 2 - SEVERE: 重大なエラー

  • 8 - IMPORTANT: 重要なメッセージ

  • 16 - NORMAL: 通常メッセージ

MESSAGE_ID

VARCHAR2(67)

メッセージのID

MESSAGE_GROUP

VARCHAR2(67)

メッセージが属するグループの名前

CLIENT_ID

VARCHAR2(67)

メッセージが関連するクライアントまたはセキュリティ・グループのID

MODULE_ID

VARCHAR2(67)

メッセージの起点となったモジュールのIDこの値はコンポーネント内で一意

PROCESS_ID

VARCHAR2(35)

メッセージの起点となったプロセスのID

THREAD_ID

VARCHAR2(67)

メッセージを生成したプロセスのスレッドのID

USER_ID

VARCHAR2(131)

メッセージを生成したユーザーのID

INSTANCE_ID

VARCHAR2(67)

内部使用専用。

DETAILED_LOCATION

VARCHAR2(163)

生成元ホスト上にあるサプリメンタル詳細ファイルの絶対パス名

UPSTREAM_COMP_ID

VARCHAR2(103)

アップストリーム(クライアント)側で、開始コンポーネントが処理しているコンポーネントのID

DOWNSTREAM_COMP_ID

VARCHAR2(103)

ダウンストリーム(サーバー)側で、開始コンポーネントが処理しているコンポーネントのID

EXECUTION_CONTEXT_ID

VARCHAR2(103)

開始コンポーネントが参加する実行のスレッドを識別します

EXECUTION_CONTEXT_SEQUENCE

NUMBER

開始コンポーネントが参加するスレッドの実行順序

ERROR_INSTANCE_ID

NUMBER

エラーが発生したインスタンスのID

ERROR_INSTANCE_SEQUENCE

NUMBER

エラーが発生したインスタンスの順序

MESSAGE_TEXT

VARCHAR2(2051)

メッセージのローカライズされた完全な形式のテキスト

MESSAGE_ARGUMENTS

VARCHAR2(515)

メッセージの汎用テキストにバインドされる引数

SUPPLEMENTAL_ATTRIBUTES

VARCHAR2(515)

メッセージに固有のサプリメンタル属性。このフィールドにはインシデント・タイプ・エラー・メッセージの影響が含まれている

SUPPLEMENTAL_DETAILS

VARCHAR2(515)

診断の完了に必要な特定のプログラムおよびエラー・メッセージに固有のサプリメンタル・データ。DETAILED_LOCATIONで参照される追加の詳細と内容が同じで、メッセージに簡潔に提示できるくらいの長さ。

PARTITION

NUMBER

物理ファイルのセグメント番号

RECORD_ID

NUMBER

メッセージのレコード番号(行番号と同じ値)

FILENAME

VARCHAR2(515)

ディスク上の物理ファイル

LOG_NAME

VARCHAR2(67)

内部使用専用。

PROBLEM_KEY

VARCHAR2(553)

メッセージが関連付けられている現在の問題のキーを示す

VERSION

NUMBER

メッセージのARBバージョン番号

CON_UID

NUMBER

データが関係するコンテナの一意のID

CONTAINER_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID

CONTAINER_NAME

VARCHAR2(67)

データが関連するコンテナの名前

ATTENTION_ID

NUMBER

メッセージの一意のID

この列は、主に注意メッセージに使用されます。アラート・メッセージにはIDがある場合とない場合があります。同じ注意メッセージが複数回トリガーされると、毎回同じIDになります。

ID_SUFFIX

VARCHAR2(67)

将来の使用のために予約済

OPERATION_ID

VARCHAR2(67)

将来の使用のために予約済

CAUSE_TEXT

VARCHAR2(2051)

メッセージの原因

ACTION_TEXT

VARCHAR2(2051)

メッセージの原因となっている問題を解決するための推奨アクション

ORACLE_PROCESS_ID

NUMBER

メッセージをトリガーするOracleプロセスのID

DATABASE_ID

VARCHAR2(33)

DB_NAME初期化パラメータで指定されたデータベース識別子

SQL_ID

VARCHAR2(16)

メッセージがトリガーされたときに処理されていたSQL文の識別子

SESSION_ID

VARCHAR2(19)

メッセージがトリガーされたセッションの識別子

IMPACT_ID

VARCHAR2(35)

将来の使用のために予約済

IMPACT_SCOPE

VARCHAR2(35)

メッセージをトリガーする問題の影響の範囲:

  • ASM CLUSTER - 破損または影響の範囲には、クラスタ・レベルのOracle ASMが含まれます。

  • ASM INSTANCE (TRANSIENT) - 破損または影響の範囲は、特定のOracle ASMインスタンスに制限されます。

  • CDB CLUSTER - 破損または影響の範囲には、CDB全体とそのクラスタが含まれます。

  • CDB Instance (TRANSIENT) - 破損または影響の範囲にはCDB全体が含まれます。この問題は永続的ではなく、インスタンスの再起動などによって解決できます。

  • CDB (PERSISTENT) - 破損または影響の範囲にはCDB全体が含まれます。問題は永続的であり、たとえば永続ストレージの問題など、通常はインスタンスを再起動しても解決できません。

  • DISK GROUP - 破損または影響の範囲はディスク・グループに制限されます。

  • ORACLE INSTANCE - 破損または影響の範囲はOracleインスタンスに制限されます。たとえば、Oracleデータベース・インスタンスやOracle ASMインスタンスです。

  • PDB Instance (TRANSIENT) - 破損または影響の範囲はPDBを含みます。この問題は永続的ではなく、PDBの再起動などによって解決できます。

  • PDB (PERSISTENT) - 破損または影響の範囲にはPDBが含まれます。問題は永続的であり、永続ストレージの問題など、通常はPDBを再起動しても解決できません。

  • PROCESS - 破損または影響の範囲は、エラーが発生したプロセスに制限されます。影響を受けるプロセスが終了または再起動した場合、エラーの影響は感じられません。

  • SESSION - 破損または影響の範囲は、メッセージがトリガーされたセッションに制限されます。この問題は、システム内で同時に実行されている他のセッションでは発生しません。

TARGET_USER

VARCHAR2(35)

メッセージのターゲットとなるユーザー:

  • APP-DEV

  • CDB-ADMIN

  • CLUSTER-ADMIN

  • DATAOPS-ADMIN

  • NET-ADMIN

  • PDB-ADMIN

  • SEC-ADMIN

  • SERVER-ADMIN

  • STORAGE-ADMIN

CALL_STACK

VARCHAR2(1027)

ファンクション・コール・スタック

この列は、MESSAGE_TYPE値が2 (INCIDENT_ERROR)、3 (ERROR)または4 (WARNING)の場合に移入されます。

FLAGS

NUMBER

予約済

URGENCY

VARCHAR2(19)

メッセージの時間重大度

指定可能な値は、緊急度が高いものから緊急度が低いものの順に並べられています。

  • IMMEDIATE - 問題は、管理者により直ちに確認する必要があります。例: データベースの停止、データの破損、インスタンスの停止、またはクラッシュの原因となる可能性のあるメモリー・リーク。

  • SOON - 問題は、かなり短い時間枠、つまり、同じ日で確認する必要がありますが、即時のアクションは必要ありません。例: 分離された内部エラーまたはディスクがいっぱいになっている。

  • DEFERABLE - 問題は確認する必要がありますが、後で確認してもかまいません。例: 構成アドバイス。

  • INFO - 主に通知に使用され、管理者の注意は必要ありません。例: インスタンスが起動した。

頻繁に発生するメッセージは、緊急度が高い値にアップグレードされます。

START_VERSION

VARCHAR2(19)

このメッセージが最初に使用され始めた製品のバージョン

この列は、登録されたメッセージ、つまりMESSAGE_IDを持つメッセージに対してのみ移入されます。

SECURITY_LABEL

VARCHAR2(19)

予約済

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

ノート:

このビューは、Oracle Database 23ai以降で使用できます。

関連項目:

"V$DIAG_ALERT_EXT" (自動診断リポジトリ(ADR)のアラート・ログの内容全体を表示する場合)