10.162 V$XML_AUDIT_TRAIL

V$XML_AUDIT_TRAILは、XML形式ファイルに書き込まれた標準、ファイングレイン、SYSおよび必須の各監査レコードを示します。

ノート:

このビューは非推奨であり、従来の監査にのみ適用されます。Oracle Database 23ai以降では、従来の監査はサポートされません。従来の監査はサポートされませんが、現在の従来の監査設定は引き続き尊重され、このビューで表示できます。このサポート解除の動作の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

データ型 説明

AUDIT_TYPE

NUMBER

監査行のタイプ:

  • 1 = 標準のXML監査

  • 2 = ファイングレインXML監査

  • 4 = SYS XML監査

  • 8 = 必須のXML監査

SESSION_ID

NUMBER

Oracleセッションの数値ID

PROXY_SESSIONID

NUMBER

プロキシ・セッション・シリアル番号(エンタープライズ・ユーザーがプロキシの機能を使用してログインした場合)

STATEMENTID

NUMBER

文の実行ごとの数値ID。文により、複数の監査レコードが作成される場合がある。

ENTRYID

NUMBER

セッションの監査証跡エントリの数値ID

EXTENDED_TIMESTAMP

TIMESTAMP(6)WITH TIME ZONE

監査済操作のタイムスタンプ(AUDIT SESSIONで作成されたエントリに対するユーザー・ログオンのタイムスタンプ)

GLOBAL_UID

VARCHAR2(32)

ユーザーがエンタープライズ・ユーザーとしてログインした場合の、ユーザーのグローバル・ユーザー識別子。

DB_USER

VARCHAR2(128)

操作が監査対象となったユーザーのデータベース・ユーザー名

CLIENTIDENTIFIER

VARCHAR2(64)

Oracleセッションでのクライアント識別子

EXT_NAME

VARCHAR2(1024)

ユーザー外部名

OS_USER

VARCHAR2(128)

操作が監査対象となったユーザーのオペレーティング・システムでのログオン・ユーザー名

OS_HOST

VARCHAR2(128)

クライアント・ホスト・システムの名前

OS_PROCESS

VARCHAR2(16)

Oracleサーバー・プロセスのオペレーティング・システムのプロセス識別子

TERMINAL

VARCHAR2(30)

ユーザーの端末に対する識別子。

INSTANCE_NUMBER

NUMBER

INSTANCE_NUMBER初期化パラメータによって指定されるインスタンス番号

OBJECT_SCHEMA

VARCHAR2(128)

監査対象となったオブジェクトの所有者

OBJECT_NAME

VARCHAR2(128)

操作の影響を受けたオブジェクトの名前

POLICY_NAME

VARCHAR2(128)

ファイングレイン監査ポリシー名

NEW_OWNER

VARCHAR2(128)

NEW_NAME列に指定されたオブジェクトの所有者

NEW_NAME

VARCHAR2(128)

名前変更後のオブジェクトの新しい名前または基になるオブジェクトの名前(たとえば、CREATE INDEX owner.obj_name ON new_owner.new_name)

ACTION

NUMBER

操作タイプの数値コード

STATEMENT_TYPE

NUMBER

操作の説明

TRANSACTIONID

RAW(8)

オブジェクトがアクセスまたは変更されたトランザクションの識別子

RETURNCODE

NUMBER

アクションによって生成されたOracleエラー・コード。操作が正常に終了した場合は0。

SCN

NUMBER

問合せのシステム変更番号(SCN)

COMMENT_TEXT

VARCHAR2(4000)

標準の監査エントリについてのテキスト・コメント。ユーザーが認証された方式も示す。認証方式は次のいずれか。

  • DATABASE - パスワードで認証された。

  • NETWORK - Oracle Net ServicesまたはAdvanced Networking Optionで認証された。

  • PROXY - クライアントは別のユーザーによって認証された。プロキシ・ユーザーの名前が認証方式に続いて示される。

AUTH_PRIVILEGES

VARCHAR2(34)

GRANT文またはREVOKE文によって付与または取り消された権限。標準の監査証跡エントリに記録される

この列の値は、Yとダッシュ(-)文字からなる34文字の文字列です。各文字は、次のリストで示されている番号付けされた権限に対応しています。左端の文字は権限0、次の文字は権限1、というように対応しています。右端の文字は権限33に対応しています。

  • 0 - ALTER
  • 1 - AUDIT
  • 2 - COMMENT
  • 3 - DELETE
  • 4 - GRANT
  • 5 - INDEX
  • 6 - INSERT
  • 7 - LOCK
  • 8 - CREATE
  • 9 - SELECT
  • 10 - UPDATE
  • 11 - REFERENCES
  • 12 - EXECUTE
  • 13 - VIEW
  • 14 - DROP
  • 15 - ANALYZE
  • 16 - CREATE
  • 17 - READ
  • 18 - WRITE
  • 19 - KEEP SEQUENCE
  • 20 - ENQUEUE
  • 21 - DEQUEUE
  • 22 - UNDER
  • 23 - ON COMMIT
  • 24 - REWRITE
  • 25 - UPSERT
  • 26 - DEBUG
  • 27 - FLASHBACK
  • 28 - MERGE
  • 29 - USE
  • 30 - FLASHBACK ARCHIVE
  • 31 - DIRECTORY EXECUTE
  • 32 - SIGN
  • 33 - COLLECT DEBUG INFO

Yは、その権限が文によって付与されたか取り消されたことを示します。ダッシュは、その権限が文の影響を受けなかったことを示します。たとえば、次の値は、MERGE権限が文によって付与されたか取り消されたことを示します。

----------------------------Y-----

GRANTEE

VARCHAR2(128)

権限を付与または取り消されたユーザー

PRIV_USED

NUMBER

操作で使用された権限の数値コード

SES_ACTIONS

VARCHAR2(16)

標準の監査レコードのセッション・サマリー。12の文字列で、それぞれ操作タイプを表す。並びは、変更、監査、コメント、削除、付与、索引、挿入、ロック、名前の変更、選択、更新、フラッシュバックの順。

値: - = なし、S=成功、F=失敗、B=両方

OS_PRIVILEGE

VARCHAR2(7)

この列は、管理認証監査レコードに対してのみ移入される。使用された管理権限(SYSDBASYSOPERNONEなど)が含まれます。

その他のすべてのタイプの監査レコードに対して、この列の値はnull。

ECONTEXT_ID

VARCHAR2(64)

アプリケーション実行コンテキスト識別子

SQL_BIND

VARCHAR2(4000)

文で使用されたバインド変数の一覧

SQL_TEXT

VARCHAR2(4000)

監査イベントをトリガーした文またはコマンド

OBJ_EDITION_NAME

VARCHAR2(128)

監査対象オブジェクトを含んでいるエディションの名前

DBID

NUMBER

監査対象データベースのデータベース識別子

RLS_INFO

VARCHAR2(4000)

デリミタで区切られた仮想プライベート・データベース(VPD)のポリシー名および述語を格納する

個々の行に出力するように設定するには、DBMS_AUDIT_UTIL.DECODE_RLS_INFO_ATRAIL_XMLファンクションを使用する

CURRENT_USER

VARCHAR2(128)

文を実行するための有効なユーザー

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

ノート:

SQL_BINDおよびSQL_TEXT列は、AUDIT_TRAIL初期化パラメータがxml, extendedに設定されている場合、またはAUDIT_SYS_OPERATIONS初期化パラメータがTRUEに設定されている場合のみ移入されます。

関連項目: