Oracle RACアップグレード・チェックリスト

アップグレード用にOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースの準備をするには、このチェックリストを確認します。

表1-4 Oracle RACアップグレード・チェックリスト

チェック タスク
既存のOracleインストールおよび更新プランの確認

Oracle RAC 23aiをインストールするには、クラスタにOracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM) 23aiをインストールする必要があります。Oracle Clusterwareのバージョンは、インストールするOracle RACのバージョン以上である必要があります。

関連項目:

Oracle Databaseアップグレード・ガイド

『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』

インストールするOracle RACデータベースに既存のデータベースとの互換性があることの確認

Oracle Clusterwareがインストールされ、異なるリリースの他のOracleソフトウェアがインストールされている場合、Oracle Clusterwareのリリースは、Oracle Databaseソフトウェアのリリース以上である必要があります。Oracle Grid Infrastructure 23aiのインストールを実行すると、Oracle ClusterwareとOracle ASMの両方が23aiにアップグレードされます。

既存のOracleホームが存在する場合、新しいOracleホームを作成し、その新しいOracleホームにOracle Database 23aiをインストールできます。Oracle Clusterwareは、別のOracle Grid Infrastructureホームに置いてください。クラスタ用Oracle Grid InfrastructureインストールをOracle DatabaseのOracleホーム・ディレクトリにインストールすることはできません。

ファイルをRAWデバイスからサポート済の記憶域に移行 データベース・データをRAWデバイスに格納している場合、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACインストールを起動する前に、RMANを使用して、そのデータをOracle ASMまたは別のサポートされているファイル・システムにコピーする必要があります。
すべての既存ノードをアップグレードするための準備 Oracle RACデータベース・インスタンスが、新しいクラスタ・インストールのメンバーにするノードと同じノードで実行されている。たとえば、既存のOracle RACデータベースを3ノードのクラスタで実行している場合は、3つすべてのノードをアップグレードする必要があります。アップグレード時に3つ目のインスタンスを削除して、クラスタ内の2つのノードのみをアップグレードすることはできません。
Oracle RACデータベース・バージョンがOracle Clusterwareのバージョンと等しいかそれより前であることを確認

Oracle RACデータベースをアップグレードする前に、Oracle Grid Infrastructureが同等またはそれ以降のリリースにアップグレードされていることを確認します。

クラスタでは、Oracle Databaseの複数のOracleホームを使用できます。ただし、これらのホームのOracle RACデータベース・ソフトウェアは、インストールされているOracle Clusterwareのバージョンと等しいかそれより前のバージョンである必要があります。たとえば:

  • サーバーでOracle Grid Infrastructure 23aiを使用する場合、1つのノードでOracle Database 23aiの単一インスタンス・データベースを実行し、クラスタで別のOracle RAC 19c、Oracle RAC 21cまたはOracle RAC 23aiのデータベースを実行することもできます。

  • クラスタにOracle Grid Infrastructure 21cをインストールし、Oracle RAC 23aiをインストールすることはできません。