マルチシャード問合せコーディネータの可用性とスケーラビリティ

シャード・カタログのコンポーネントであるマルチシャード問合せコーディネータは、これらの推奨事項を使用してワークロードに対処するように高可用性を維持し、スケーリングできます。

マルチシャード・コーディネータの可用性はプロキシ・ルーティング・ベースのワークロードに影響するため、ファスト・スタート・フェイルオーバーを有効にして最大可用性保護モード(データ損失のないフェイルオーバー)でData Guardを使用してコーディネータを保護することをお薦めします。コーディネータはさらなる可用性およびスケーラビリティのためにオプションでOracle RAC対応にすることができます。

マルチシャード問合せワークロードのスケーラビリティおよび可用性を向上させるために、読取り専用モードのOracle Active Data Guardスタンバイ・シャード・カタログ・データベースをマルチシャード問合せコーディネータとして機能させることができます。カタログ・データベースのアクティブなレプリカごとに、特別なコーディネータ・サービスGDS$COORDINATOR.cloud_name(cloud_nameは、GDSCTL CREATE SHARDCATALOGコマンドのconfignameパラメータに指定した値であり、デフォルト値はoradbcloud)が実行され、すべてのシャード・ディレクトリに登録されます。

クライアントは、任意のレプリカでこのサービスに接続し、マルチシャード問合せを実行することで、ランタイム・ロード・バランシングに関してシャード・ディレクタがマルチシャード問合せワークロードを分散し、Oracle Globally Distributed Databaseの中心的なコンポーネントであるプライマリ・シャード・カタログのロードを削減できます。

また、データベースのリージョンが設定され、クライアントが接続文字列でリージョンを指定すると、シャード・ディレクタは地域アフィニティに関する接続をルーティングします。

マルチシャード問合せコーディネータの可用性は、直接ルーティングを使用したワークロードに影響を与えません。