25 SDO_GEOMパッケージ(ジオメトリ)

MDSIS.SDO_GEOMパッケージにはジオメトリ・オブジェクトを操作するためのサブプログラムが含まれています。

この章では、SDO_GEOMパッケージに含まれているジオメトリ関連のPL/SQLサブプログラムについて説明します。これらのサブプログラムは、次のように分類されます。

  • 2つのオブジェクト間の関係(TRUE/FALSE): RELATE、WITHIN_DISTANCE

  • 妥当性チェック: VALIDATE_GEOMETRY_WITH_CONTEXT、VALIDATE_LAYER_WITH_CONTEXT、SDO_SELF_UNION

  • 単一オブジェクトの処理: SDO_ALPHA_SHAPE、SDO_ARC_DENSIFY、SDO_AREA、SDO_BUFFER、SDO_CENTROID、SDO_CONVEXHULL、SDO_CONCAVEHULL、SDO_CONCAVEHULL_BOUNDARY、SDO_DIAMETER、SDO_DIAMETER_LINE、SDO_LENGTH、SDO_MBC、SDO_MBC_CENTER、SDO_MBC_RADIUS、SDO_MAX_MBR_ORDINATE、SDO_MIN_MBR_ORDINATE、SDO_MBR、SDO_POINTONSURFACE、SDO_TRIANGULATE、SDO_VOLUME、SDO_WIDTH、SDO_WIDTH_LINE

  • 2つのオブジェクトの処理: SDO_CLOSEST_POINTS、SDO_DISTANCE、SDO_DIFFERENCE、SDO_INTERSECTION、SDO_MAXDISTANCE、SDO_MAXDISTANCE_LINE、SDO_UNION、SDO_XOR

ジオメトリ・サブプログラムの使用については、次の内容に注意してください。(各サブプログラムのリファレンス情報にある「使用上のノート」も参照してください。)

  • 入力パラメータおよび処理の組合せによっては、NULL値が戻されます。この場合、ジオメトリは空です。たとえば、2つの非接続のジオメトリの交差部を問い合せた場合、NULL値が戻されます。

  • ジオメトリ・ファンクション(たとえば、SDO_GEOM.RELATE)の入力パラメータにNULL値(空のジオメトリ)を指定すると、エラーが発生します。

  • 一部の処理では、入力したジオメトリの1つまたは両方と、異なるタイプのジオメトリが戻される場合があります。たとえば、線と重なっているポリゴンとの交差部を問い合せた場合は線、2つの線の交差部を問い合せた場合は点、接している2つのポリゴンの交差部を問い合せた場合は線が戻されます。

  • SDO_GEOMサブプログラムは、2次元のジオメトリに対してのみサポートされています。ただし、次に示すサブプログラム(2次元と3次元の両方のジオメトリがサポートされる)を除きます。

    ノート:

    リストされている3次元ジオメトリに対するSDO_GEOMサブプログラムは、Oracle Autonomous Databaseサーバーレス・デプロイメントでOracle JVMが有効になっている場合にのみサポートされます。Oracle JVMを有効にするには、Oracle Autonomous Databaseサーバーレスの使用Oracle Javaの使用で詳細を参照してください。