2.1 Oracle Data Pumpエクスポートとは

Oracle Data Pumpエクスポートは、ダンプ・ファイル・セットと呼ばれるオペレーティング・システムのファイル・セットにデータとメタデータをアンロードするためのユーティリティです。

ダンプ・ファイル・セットは、Oracle Data Pumpインポート・ユーティリティを使用してのみインポートできます。ダンプ・ファイル・セットは、同じシステムにインポートすることも、別のシステムにインポートしてそこでロードすることもできます。

ダンプ・ファイル・セットは、表データ、データベース・オブジェクトのメタデータ、制御情報を含む1つ以上のディスク・ファイルで構成されています。これらのファイルは独自のバイナリ形式で書き込まれています。インポート操作時に、Oracle Data Pumpインポート・ユーティリティは、このファイルを使用してダンプ・ファイル・セットの各データベース・オブジェクトの場所を特定します。

ダンプ・ファイルは、クライアントではなくサーバーによって書き込まれるため、ファイルが書き込まれるサーバーの場所を定義するディレクトリ・オブジェクトを作成する必要があります。

Oracle Data Pumpエクスポートでは、エクスポート・モードの決定に従って、ジョブがデータとメタデータのサブセットを移動するように指定できます。このサブセットの選択には、Oracle Data Pumpエクスポートのパラメータで指定するデータ・フィルタとメタデータ・フィルタを使用します。

ノート:

一部のシステム・スキーマは、ユーザー・スキーマではないため、エクスポートできません。システム・スキーマには、Oracleが管理するデータおよびメタデータが含まれています。エクスポートされないスキーマの例としては、SYSORDSYSMDSYSなどがあります。また、セカンダリ・オブジェクトは、インポート時のCREATE INDEXの実行によって再作成されるため、エクスポートされません。