パーティション化構成では、データは複数のTrue Cacheに分割され、それぞれでデータの異なるサブセットがキャッシュされます。すべてのTrue Cacheにまたがるキャッシュ・データの合計サイズは、単一のプライマリ・データベースの場合や、共通構成の単一キャッシュの場合よりも大幅に大きくなる可能性があります。

共通構成と同様に、COLOCATION_TAGを使用したパーティション構成で、ネットワーク別名のCONNECT_DATAパラメータ内でCOLOCATION_TAGを設定した場合を除いて、ロード・バランシングは無視されます。リスナーは、同じCOLOCATION_TAGを持つすべての接続を同じTrue Cacheに送信しようとします。

この図は、次の要素を含むCOLOCATION_TAGを使用したパーティション構成の例を示しています:

この例では、両方のTrue Cacheが同じデータ・センター内にあります。1つのTrue Cacheは、US (USからの接続)でタグ付けされたクライアントのTNS CONNECT_DATAのすべてのリクエストを処理し、もう1つのリクエストは、EUROPE (EUROPEからの接続)でタグ付けされたクライアントのTNS CONNECT_DATAですべてを処理します。

True Cacheが起動すると、FAL_CLIENTパラメータ(TCDB1IまたはTCDB2I)で指定されたTrue Cacheネットワーク名が、FAL_SERVERパラメータ(PRIMDBI)で指定されたプライマリ・データベースのネットワーク名で登録されます。

アプリケーションで接続を手動で処理する場合、True Cacheデータベース・アプリケーション・サービスを介して問合せをTrue Cacheに送信し、プライマリ・データベース・アプリケーション・サービスを介して他の問合せおよび更新をプライマリ・データベースに送信します。

アプリケーションの透過性を高めるために、JDBCメソッドを使用し、プライマリ・データベース・アプリケーション・サービスをTrue Cacheデータベース・アプリケーション・サービスに関連付けることができます。この図は、次のデータベース・アプリケーション・サービスを示しています:

2つのサービスは、プライマリ・データベース・アプリケーション・サービス(SALES)のTRUE_CACHE_SERVICEパラメータをSALES_TCに設定すると関連付けられます。アプリケーションのコードは、プライマリ・データベース・アプリケーション・サービス(SALES)についてのみ知っておく必要があります。SALES_TCデータベース・アプリケーション・サービスを使用するために、アプリケーションは、SALES JDBC接続のsetReadOnlyフラグ(TRUEまたはFALSE)を変更します。

True Cacheおよびプライマリ・データベースは、リモート・リスナー(sales_rl)を共有します。