パーティション化構成では、データは複数のTrue Cacheに分割され、それぞれでデータの異なるサブセットがキャッシュされます。すべてのTrue Cacheにまたがるキャッシュ・データの合計サイズは、単一のプライマリ・データベースの場合、または共通構成の単一キャッシュの場合よりも大幅に大きくなる可能性があります。
この図は、各True Cacheが異なるデータベース・アプリケーション・サービスのデータをキャッシュするパーティション構成の例を示しています。この図には、次の要素があります:
- 1つのプライマリ・データベース(
PRIMDBI
) - 2つのTrue Cache (
TCDB1I
およびTCDB2I
) - 1つのリモート・リスナー(
sales_rl
) - 異なるデータベース・アプリケーション・サービス(
SALES
およびHR
)に接続された2つのアプリケーション
True Cacheが起動すると、FAL_CLIENT
パラメータ(TCDB1I
またはTCDB2I
)で指定されたTrue Cacheネットワーク名が、FAL_SERVER
パラメータ(PRIMDBI
)で指定されたプライマリ・データベースのネットワーク名で登録されます。
アプリケーションで接続を手動で処理する場合、True Cacheデータベース・アプリケーション・サービスを介して問合せをTrue Cacheに送信し、プライマリ・データベース・アプリケーション・サービスを介して他の問合せおよび更新をプライマリ・データベースに送信します。
アプリケーションの透過性を高めるために、JDBCメソッドを使用し、プライマリ・データベース・アプリケーション・サービスをTrue Cacheデータベース・アプリケーション・サービスに関連付けることができます。この図は、次のデータベース・アプリケーション・サービスを示しています:
- プライマリ・データベース(
PRIMDBI
)は、SALES
とHR
の2つのデータベース・アプリケーション・サービスを実行します。 - 2つのTrue Cacheは、異なるデータベース・アプリケーション・サービスに関連付けられています:
TCDB1I
は、SALES_TC
に関連付けられています。TCDB2I
は、HR_TC
に関連付けられています。
サービスは、TRUE_CACHE_SERVICE
パラメータを、対応するプライマリ・データベース・アプリケーション・サービス(SALES
およびHR
)に対して、SALES_TC
およびHR_TC
に設定することで関連付けられます。アプリケーションのコードは、プライマリ・データベース・アプリケーション・サービス(SALES
およびHR
)についてのみ知っておく必要があります。SALES_TC
およびHR_TC
データベース・アプリケーション・サービスを使用するために、アプリケーションは、SALES
およびHR
のJDBC接続のsetReadOnly
フラグ(TRUE
またはFALSE
)を変更します。
True Cacheおよびプライマリ・データベースは、リモート・リスナー(sales_rl
)を共有します。