データベースをチューニングするツール

このマニュアルは、Oracle Databaseのパフォーマンスを迅速で効率的にチューニングおよび最適化することを目的としています。

このマニュアルを使用するには、次の製品、ツール、機能およびユーティリティを入手する必要があります。

  • Oracle Database 23ai, バージョン23.4 (Enterprise Edition)

    Oracle Databaseは企業クラスのパフォーマンスを持ち、クラスタ・サーバー構成および単一サーバー構成で拡張性および信頼性を備えています。このガイドで使用されている多くのパフォーマンス機能が含まれています。

  • Oracle Enterprise Manager Cloud Control

    データベースを管理する主要なツールは、Enterprise Manager Cloud Control 13c (Cloud Control)のWebベース・インタフェースです。Oracleソフトウェアのインストール、データベースの作成またはアップグレード、およびネットワークの構成後、データベースを管理するCloud Controlを使用できます。さらに、Cloud Controlではパフォーマンス・アドバイザのインタフェース、およびSQL*Loader、Recovery Manager (RMAN)などのデータベース・ユーティリティのインタフェースを使用できます。

  • Oracle Diagnostics Pack

    Oracle Diagnostics Packでは、パフォーマンスのボトルネックの自動識別、解決策の指示、包括的なシステム監視などの独自の機能により、Oracle Database環境のパフォーマンス管理について、完全でコスト効率が高く、簡単に使用できる解決策を提供します。このマニュアルでは、Oracle Diagnostics Packの主要機能である自動ワークロード・リポジトリ(AWR)、自動データベース診断モニター(ADDM)およびアクティブ・セッション履歴(ASH)を使用します。

  • Oracle Tuning Pack

    Oracle Tuning Packでは、データベースのアプリケーション・チューニング・プロセスを自動化できます。これにより、データベースの管理コストが大幅に抑制されるとともに、パフォーマンスと信頼性が向上します。このガイドで使用されるOracle Tuning Packの主要な機能は、次のとおりです。

    • SQLチューニング・アドバイザ

      この機能を使用すると、入力として1つ以上のSQL文を発行し、出力として、文のチューニング方法に関するアドバイスや推奨、各推奨の論理および予測されるメリットを受け取ることができます。推奨事項には、オブジェクトに関する統計の収集、新しい索引の作成、SQL文の再構成、またはSQLプロファイルの作成に関するものがあります。

    • SQLアクセス・アドバイザ

      この機能を使用すると、指定したSQLワークロードに対して適切なマテリアライズド・ビュー、マテリアライズド・ビュー・ログ、索引およびパーティションが推奨されるため、SQL問合せのデータ・アクセス・パスを最適化できます。

  • Oracle Real Applicationテスト

    Oracle Real Applicationテストには、次の主要な機能があります。

    • データベース・リプレイ

      この機能を使用すると、本番システムのデータベース・ワークロードを取得し、同じバージョンまたは新しいバージョンのOracle Database上のテスト・システムで、本番システムと同じタイミングおよび同時実行性でそのデータベース・ワークロードを再生できます。

    • SQLパフォーマンス・アナライザ

      この機能を使用すると、低下または向上したSQL文、あるいは変化なしのSQL文を識別することによって、システム変更がSQLパフォーマンスに及ぼす影響を判断できます。

    参照:

    データベース・リプレイおよびSQLパフォーマンス・アナライザの機能の使用方法は、『Oracle Database Testingガイド』を参照してください

ノート:

Oracle Diagnostics PackやOracle Tuning Packなど、前述の製品およびツールには、個別のライセンスが必要なものがあります。詳細は、『Oracle Databaseライセンス情報』を参照してください。