6.36 SDO_NET.FIND_CONNECTED_COMPONENTS

構文

SDO_NET.FIND_CONNECTED_COMPONENTS(
     network IN VARCHAR2);

説明

ネットワーク内で指定したリンク・レベルに接続されているすべてのコンポーネントを検索し、接続されているコンポーネントの表にその情報を格納します。

パラメータ

network

ネットワーク名を指定します。

link_level

接続されているコンポーネントを検索するためのリンク・レベルを指定します(デフォルトは1)。リンク・レベルは、リンクの優先順位であり、ネットワーク分析に使用すると、パスの計算時に優先順位の高いリンクが最初に考慮されます。

component_table_name

このプロシージャで作成される、接続されているコンポーネントの表の名前を指定します。(指定した名前の表がすでに存在する場合は、指定したリンク・レベルの情報で更新されます。)接続されているコンポーネント表については、「接続されているコンポーネント表」を参照してください。

log_loc

ログ・ファイルのパスを特定するディレクトリ・オブジェクトを指定します。ディレクトリ・オブジェクトを作成するには、SQL*PlusコマンドのCREATE DIRECTORYを使用します。

log_file

発生する可能性があるエラーや問題など、空間ネットワーク操作に関する情報を格納するログ・ファイルを指定します。

open_mode

ログ・ファイルを開く際のモードを示す1文字のコードを指定します。Wは上書き(指定した場所および名前の既存のログ・ファイルをすべて削除し、新規ファイルを作成)、A (デフォルト)は追加(指定した既存のログ・ファイルに情報を追加)を表します。Aを指定し、そのログ・ファイルが存在しない場合は、新規ログ・ファイルが作成されます。

使用上のノート

このプロシージャは、指定したネットワークの各ノードについて、そのノードから到達可能な他のすべてのノードの情報を検索し、接続されているコンポーネントの指定した表にその情報を格納します。この情報が表に格納されていると、ネットワーク分析の多くの操作でパフォーマンスが向上します。

次の例では、SDO_PARTITIONEDネットワーク内のリンク・レベル1で接続されているコンポーネントを検索し、SDO_PARTITIONED_CONN_COMP_TAB表を作成または更新します。操作に関する情報は、LOG_DIRという名前のディレクトリ・オブジェクトに関連付けられた場所にあるsdo_partitioned.logファイルに追加されます(open_mode => 'a')。

EXECUTE SDO_NET.FIND_CONNECTED_COMPONENTS(-
  network => 'SDO_PARTITIONED', -
  link_level => 1,-
  component_table_name => 'sdo_partitioned_conn_comp_tab',-
  log_loc => 'LOG_DIR', log_file=> 'sdo_partitioned.log',-
  open_mode => 'a');