V$VECTOR_MEMORY_POOL

このビューには、ベクトル・メモリーの領域割当てに関する情報が含まれています。

ベクトル・メモリー・プール領域は、主に、ベクトル関連の操作に役立つインメモリー・ベクトル索引またはメタデータを保持するために使用されます。ベクトル・メモリー・プールは、インメモリー近傍グラフ索引割当ての格納に使用される1MBプールと、メタデータの格納に使用される64Kプールの2つのプールに細分化されます。各プールで使用可能なメモリーの量は、V$VECTOR_MEMORY_POOLビューに表示されます。2つのプールの相対的なサイズは内部ヒューリスティックによって決まります。ベクトル・メモリー・プールのサイズは、vector_memory_sizeパラメータによって制御されます。ベクトル・メモリー・プール内の領域は、重心ベクトルを格納することによって近傍パーティション索引アクセスを加速するためにも割り当てられます。

列名 データ型 説明

POOL

VARCHAR2(26)

ベクトル・メモリー・プール内のプールの名前(64Kまたは1MB)

ALLOC_BYTES

NUMBER

このプールに割り当てられるメモリーの合計。

USED_BYTES

NUMBER

このプールで現在使用されているメモリーの量

POPULATE_STATUS

VARCHAR2(26)

ベクトル・メモリー・ストアのステータス(移入中、移入済など)

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。使用可能な値は次のとおりです。

  • 0: この値は、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。
  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される
  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID。

select CON_ID, POOL, ALLOC_BYTES/1024/1024 as ALLOC_BYTES_MB,
USED_BYTES/1024/1024 as USED_BYTES_MB
from V$VECTOR_MEMORY_POOL order by 1,2;


    CON_ID POOL             ALLOC_BYTES_MB USED_BYTES_MB
---------- ---------------- -------------- -------------
         1 1MB POOL                    319             0
         1 64KB POOL                   144             0
         1 IM POOL METADATA             32            32
         2 1MB POOL                    320             0
         2 64KB POOL                   144             0
         2 IM POOL METADATA             16            16
         3 1MB POOL                    320             0
         3 64KB POOL                   144             0
         3 IM POOL METADATA             16            16
         4 1MB POOL                    320             0
         4 64KB POOL                   144             0
         4 IM POOL METADATA             16            16

12 rows selected.

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