企業体系

すべての企業には、企業の運営を説明し、レポートの基準を提供する異なる体系があります。予算管理のほとんどの企業体系は、予算管理の要件が異なる場合を除き、一般会計と共有できます。

これらの企業体系は、予算管理に必要です。

カレンダ

カレンダを作成して、会計年度とそれに含まれる期間を定義します。一般会計と予算管理間でカレンダを共有することも、予算管理目的でのみカレンダを定義することもできます。

管理予算に割り当てられた予算カレンダによって、各期間で支出できる金額が決まります。予算カレンダで定義された期間間隔は、カレンダ期間間隔に従って予算金額が集計されるため、使用可能資金に影響します。

年次カレンダまたは月次のカレンダ、あるいはその両方を使用して、消費可能な目的の予算を計上します。この例は、カレンダ期間の間隔が使用可能な資金に与える影響を示しています。

例

2つのカレンダ(1つは年次期間、もう1つは月次期間間隔)を定義したとします。また、この表に定義されているカレンダを使用して、2つの管理予算を作成します。

管理予算	カレンダ	期間間隔	ソース予算タイプ	ソース予算
月次管理予算	月次カレンダ	月次	その他	月次管理予算
年次管理予算	年次カレンダ	年次	管理予算	月次管理予算

2021年の各月に$1000が月次管理予算にインポートされるとします。月次管理予算と年次管理予算はリンクされているため、予算金額はインポート時に両方の予算にロードされます。

使用可能な資金は、月次管理予算では毎月1000ドル、年次管理予算では年間全体で12000ドルになります。これらの月次管理予算を使用して月次ベースでレポートするか、年次管理予算を使用して年次ベースでレポートできます。

勘定体系

勘定体系は、財務情報および財務レポートを編成するための基礎となる構造です。勘定体系は、元帳に割り当てられたセグメントに使用できる様々な値セットです。トランザクションはセグメント値の組合せで記録されます。この組合せは、トランザクションを予算管理する必要がある予算勘定科目を識別するために使用されます。勘定体系の詳細は、企業体系および一般会計の実装ガイドの「勘定体系」の項を参照してください。

予算勘定体系

勘定体系と値セットは、一般会計と予算管理で共有されます。予算管理では、管理目的でセグメントのサブセットを選択できますが、すべてのセグメントを管理する必要はありません。詳細セグメント値レベルではなく、要約セグメント値レベルで制御することもできます。

予算勘定

予算勘定は、予算勘定体系に存在するセグメント値の組合せです。予算管理プロセスでは、配分の勘定科目(購買依頼や購買オーダーの借方勘定など)と予算日がそれぞれマップされ、予算の予算勘定科目と予算期間が管理され、使用可能資金が決定されます。正しい使用可能資金金額を達成し、支出管理とレポートを実施するために、予算セグメントおよび関連するツリー階層およびラベルの割当を検討します。

元帳

元帳は記録保持手段です。元帳が予算管理対応の場合、トランザクションは予算管理されます。管理予算は元帳に定義され、予算勘定は元帳に関連付けられた勘定体系のサブセットです。予算カレンダは、元帳と同じカレンダを共有することも、独自の独立カレンダを持つこともできます。

予算引当会計に対して有効な場合は、購買依頼および購買オーダーに対して会計を作成できます。元帳の補助元帳会計処理基準によって、予算引当仕訳の作成メソッドが決まります。元帳の詳細は、企業体系および一般会計の実装ガイドの元帳および補助元帳の項を参照してください。

様々なツリーおよびツリー・バージョンを使用して複数の勘定科目階層を作成し、支出を管理し、様々なレベルの予算勘定科目でレポートできます。勘定科目階層の詳細は、企業体系および一般会計の実装ガイドの「勘定科目階層ツリー」の項を参照してください。

ビジネス・ユニット

ビジネス・ユニットは、1つ以上のビジネス機能を実行します。予算管理元帳内のビジネス・ユニットは、予算管理に対して使用可能または使用不可にできます。予算管理対応ビジネス・ユニット内のビジネス機能は、有効または無効にすることもできます。ビジネス・ユニットの詳細は、企業体系および一般会計の実装ガイドの「ビジネス・ユニット」の項を参照してください。