調達ワークフロー通知の構成
ワークフロー・タスクがある特定のビジネス・フローの一環として、このアプリケーションによって、ユーザーの取引先のユーザーまたは個人にEメール通知またはアプリケーション内通知が自動的に送信されます。
たとえば、ユーザーが購買依頼を送信すると、承認者が承認要求を含むEメールを受信します。 いくつかのフローでは、構成可能なOracle Analytics Publisherレポートによって、Eメールおよびアプリケーション内通知の内容と形式が決まります。 いくつかのワークフロー・タスクでは、標準の通知のかわりに、これらの構成可能な通知を使用できます。
構成可能な通知を使用した調達ビジネス・フローには、次のワークフロー・タスクが含まれます。
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ネゴシエーション参加依頼
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購買オーダー承認
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購買オーダー変更オーダー承認
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求人承認
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購買依頼の再承認(依頼者による明細の変更、バイヤーによる明細の変更)
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販売者ネゴシエーション落札結果
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販売者ネゴシエーション入札不適格
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販売者ネゴシエーション・スケジュールの変更
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販売者ネゴシエーション参加依頼
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外部サプライヤ登録の承認決定
ユーザーは、電子メールで通知を取得するだけでなく、アプリケーションの通知を次のように表示することもできます。
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グローバル・ヘッダーで「通知」アイコンをクリックし、通知を開きます。
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「ワークリスト: 通知および承認」作業領域に移動し、通知を開きます。
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電子メール通知の最後の「アプリケーション内通知」リンクをクリックします。
プロセス概要
構成可能なEメール通知とアプリケーション内通知を生成するプロセスは、他のタイプのレポート出力を生成するプロセスと同じです。 このプロセスには、データ・モデル、サブテンプレート、スタイル・テンプレート、レポートなどの、ビジネス・インテリジェンス・カタログ内の様々なタイプのオブジェクトが関与します。
この図は、これらのオブジェクトが連携して、Eメール通知とアプリケーション内通知に使用される出力を生成する仕組みを示しています。

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データ・ソース: アプリケーション内のビジネス・オブジェクトおよびトランザクションの属性および属性値を格納します。
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データ・モデル: 通知に含めることができるデータ・ソースの属性と、そのデータの取得方法を決定します。
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サブテンプレート: ブランド・ロゴやボタンなどの、複数のレポートで再利用できる共通コンポーネントを提供します。
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スタイル・テンプレート: 表内で使用する線種やフォント、または見出しで使用するフォント・タイプ、サイズ、色などのスタイルを提供します。
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レポート: 次を決定するレイアウト・テンプレートが含まれます。
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レポートに使用されるデータ・モデルからの、通知に表示される属性です。
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レポートに使用されるサブテンプレートからのコンポーネントとスタイル・テンプレートからのスタイルを利用した、通知の外観です。
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HTML: レポートから生成される出力です。
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Eメール通知: Eメールの本文にHTML出力が埋め込まれて、ビジネス・フローの一環としてユーザーに送信されます。
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アプリケーション内通知: アプリケーション・ユーザー・インタフェースに埋め込まれたHTML出力です。
構成可能な通知を含む各ワークフロー・タスクには、対応する事前定義済レポートがBIカタログにあります。 たとえば、購買依頼承認Eメール・レポートには購買依頼承認Eメール・レイアウトが含まれ、購買依頼承認Eメール・データ・モデルが使用されます。 生成された出力は、購買依頼承認のためにユーザーに送信されるEメールに含まれます。
通知の変更
構成可能なワークフロー通知を有効にしたら、BIカタログの事前定義済レポートおよび関連するオブジェクトがデフォルトで機能します。 レポートベースの通知では、標準の通知と同じ情報が提供されますが、モバイル・デバイス用に最適化された形式が使用されます。 通知を変更するには、事前定義済レポート、データ・モデルおよびサブテンプレートのコピーを編集できます(スタイル・テンプレートは編集できません)。 カタログのレポート、データ・モデルまたはサブテンプレートを編集するのと同じように進めます。たとえば:
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BIカタログで調達用の事前定義済レポートを見つけます。
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「カスタマイズ」オプションを使用してコピーを作成するか、レポートをコピーして「カスタム」フォルダ内にペーストします。
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コピーされたレポート・レイアウト・テンプレートを編集します。
レポートの作成および編集に関する詳細は、Oracle Fusion Cloud Procurement Procurement向け分析とレポートの作成および管理ガイドを参照してください(Oracle Help Centerからアクセスできます)。 構成可能な通知を変更する前に、Oracle Analytics Publisher全般について理解しておく必要があります。 構成可能な通知に固有の側面は、次のとおりです。
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レポート・レイアウトの作成と編集に使用できるレイアウト・エディタや他のツールではなく、Template Builder for Wordアドインのみを使用してMicrosoft Wordの.rtfテンプレートを編集します。
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通常は、レポートまたはレイアウト・テンプレートを作成するのではなく、事前定義済レイアウト・テンプレートのコピーを編集します。
セキュリティ
ワークフロー通知のレポートおよびデータ・モデルを変更するには、BI管理者関連の権限が必要です。
設定
必要に応じて、「オファリング」作業領域の「調達」オファリングを使用して、構成可能な通知機能を有効にします。
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ソーシング機能領域にあるOracle Analytics Publisherを使用してネゴシエーション参加依頼通知を構成
Template Builder for Wordアドインもダウンロードしてインストールします。
構成可能なEメール通知の場合、Eメールが送信されるように、Oracle Analytics PublisherでEメール・ドメインの設定が正しいことを確認してください。