変換Formulaの入力変数

FileName、FileDiscriminatorおよびLINEREPEATNOなどの変数は、HCMデータ・ローダーの変換FormulaタイプのすべてのFormulaで使用できます。選択したビジネス・オブジェクトによっては、追加の変数を使用できる場合があります。

ポジション

変換Formulaを使用して、必須ポジションに属性を割り当てることができます。ポジションは1からNの範囲にできます。ビジネス・オブジェクトに応じて、ポジションはオプションまたは必須のいずれかにできます。

例:

この図は、バランス調整のポジション2から8の様々な属性を示しています。

この例では、ポジション2から8に属性を割り当てます。

POSITION2: EffectiveDate
POSITION3: PayrollName
POSITION4: LegislativeDataGroupName
POSITION5: ConsolidationSetName
POSITION6: BalAdjBatchId
POSITION7: SourceSystemId
POSITION8: SourceSystemOwner

FileName、FileDiscriminatorおよびBusinessOperation

すべての変換には、FileName、FileDiscriminatorおよびBusinessOperation変数が必要です。

これらの変数の詳細は次のとおりです。

FileNameは、ビジネス・オブジェクトのファイルの名前です。
FileDiscriminatorは、ビジネス・オブジェクトのファイル弁別子です。
BusinessOperationは、変換済ファイルに対してHCMデータ・ローダー・プロセスによって実行される「マージ」や「削除」などの操作を表します。

入力変数FileName、FileDiscriminatorおよびBusinessOperationに指定可能な値の例を次に示します。

FileName = 'BalanceAdjustmentHeader' 
BusinessOperation = 'MERGE'
FileDiscriminator = POSITION1

LINEREPEATおよびLINEREPEATNO

LINEREPEATでは、1行の入力を複数回処理できます。また、LINEREPEATNOは繰返しの数を示します。

たとえば、時間入力の場合は、通常の時間入力の賃金の後に、割増時間入力の賃金が発生する場合があります。

例: エレメント・エントリ・ファイルに次の詳細が含まれています。

Update|ElementEntryValue|Vision Corporation US LDG|WLM_Salary|2019/04/15|4712/12/31|E955160008191355-2|Amount|1002|2|E
Update|ElementEntryValue|Vision Corporation US LDG|WLM_Salary|2019/04/15|4712/12/31|E955160008191355-2|Amount|1003|3|E

入力行は2回処理できます。出力ファイルには、次のサンプル・コード・スニペットのように、要素エントリおよび要素エントリの値が含まれています。

ELSE IF OPERATION='MAP' THEN 
(  
 LegislativeDataGroupName=POSITION3
   ElementName=POSITION4
   EffectiveStartDate=POSITION5
   EffectiveEndDate=POSITION6
   AssignmentNumber=POSITION7
   InputValueName=POSITION8
   ScreenEntryValue=POSITION9
   MultipleEntryCount=POSITION10
   EntryType=POSITION11
IF LINEREPEATNO=1 THEN
 (
   BusinessOperation='MERGE'
   BusinessObject='Element Entry'
	FileName = 'ElementEntry'
	FileDiscriminator ='ElementEntry'
	 LINEREPEAT = 'Y'
   RETURN BusinessOperation,FileDiscriminator,FileName
   )
ELSE
(  
   BusinessOperation='MERGE'
   BusinessObject='Element Entry Value'
	FileName = 'ElementEntry'
	FileDiscriminator = 'ElementEntry'
	 LINEREPEAT = 'N'
   RETURN BusinessOperation,FileDiscriminator,FileName
 )

ノート:

受信RAWファイル内の行の長さは1000文字以下である必要があります。

2つのデリミタ間にある属性の長さは255文字以下である必要があります