ワークフォース報酬プランのタスク・ワークシートの概要
報酬管理者は、ワークフォース報酬プランのタスク・ワークシートを使用して、自分のクライアント・グループ全体の報酬予算および割付を最適化します。 マネージャおよび担当者も、タスク・ワークシートを使用して、報酬、パフォーマンス評点、昇格・昇進を提示し、提示された変更を承認し、変更を連絡します。
報酬タスクのプラン対象者を最適にサポートできるように、プランに含めるワークシートを変更できます。 ワークシートは、ほとんどすべてが列と処理で構成されます。 タスクのページ・レイアウトを構成するときに、要約ビュー、要約列、詳細表列および詳細表処理を有効にします。
- 構成は、列の有効化など、単純な場合があります。
- 構成には、処理と列の間など、相互依存関係が含まれる場合があります。 たとえば、マネージャが自分の部下をランク付けできるようにするには、詳細表で列を有効にする必要があります。 また、適切な就業者ランク付け処理も有効にする必要があります。 さらに、マネージャが個人のランキングに関する完全な詳細を表示できるようにするには、処理を有効にする必要があります。
すべてのワークシート列について、列プロパティを設定できます。 使用可能なプロパティは列によって異なります。
| タイプ | 例 |
|---|---|
| 一般 | 列シェード付け、端数処理ルール、小数点精度。 |
| 表示およびアクセス | ライン・マネージャは列データの読取りのみが可能ですが、報酬管理者はその読取りと編集を行います。 |
| デフォルト値 | 特定の数値やテキスト、あるいは指定したFormulaや報酬導出要因、相互参照列から提供される値。 |
| 給与およびエレメントのマッピング | 単一支払または基本給調整を転記し、使用する給与エレメントを選択します。 |
| 情報 | 列の金額や列データのソースを決定するために使用されるFormulaや動的列条件。 |
多くの列について、たとえば既存の報酬からの提示変更の超過が特定の最大値を超えないように、動的条件を構築することもできます。
提供されている列ではまだ使用可能でないデータを含めるには、その他のレート列およびユーザー定義列を有効にして構成します。 たとえば、ユーザー定義列を使用して、サード・パーティが提供する市場データなどの外部データを共有できます。
ワークシート表示の構成作業の一部としてワークシート列の構成に直接進むこともできますが、他の関連する構成をまず完了することをお薦めします。 相互依存構成タスクがある構成の例をいくつか次に示します。
- 割当セグメント・オプションを設定して、関連するワークシート列に按分値を含める。
- 報酬コンポーネントの現地通貨を決定する方法、およびコンポーネント・ユニットを非通貨(「日数」や「株式数」など)にする必要があるかどうかを指定する。
- Oracle Fusion Performance Management Cloud Serviceと報酬プラン・ワークシートの間でパフォーマンス評点と変更を共有する。
- プライマリ・マネージャ階層とは別のレビュー階層を指定する。 また、特定のプランで必要な場合は、グローバル通知設定も上書きします。 たとえば、全員が予算を公開および取り下げる方法についてのグローバル設定がある場合に、特定のプランに対しては設定を変更する必要がある場合があります。
- マネージャが部下に報酬変更を連絡するために使用する文書の生成および格納方法を指定する。
- プラン・ワークシートに含める必要があるアラートを構築して有効にする。
作業領域の「ワークフォース報酬プラン」タスクの「ワークシート」タスク・リストを使用してプラン・ワークシートを構成します。 この章の他のトピックでは、アラート、報酬変更文書、報酬コンポーネントおよびパフォーマンス評点列を完全に構成するための基本プロセスについて説明します。 また、ワークシート・モデルと、ワークシートおよびレポートのフィルタを完全に構成するための基本プロセスについても説明します。 この後の各章では、「ワークシート」タスク・リストの各タスクについて説明します。
リファレンス
それぞれのワークシート列および処理の詳細は、My Oracle Support (support.oracle.com)のWorkforce Compensation Worksheet Configuration Definition (ドキュメントID 1450891.1)を参照してください。 列および処理を簡単に見つけることができるように、このドキュメントのタブでは、「ワークシート・ページ・レイアウトの構成」ページと同じグループに情報がまとめられています。
列については、次の情報がドキュメントに記載されています。
- Oracle Fusion Global HR Cloud Serviceのフィールドに直接マップされる列のナビゲーション・パス
- プラン相互参照を使用して列の値をデフォルト設定できるかどうか
- 個人が自分のプラン予算およびタスク・ワークシートで値を更新できるかどうか
処理については、完了する必要がある依存構成が記載されています。