自分の保守作業の概要

「自分の保守作業」ページは、モバイル対応のユーザー・エクスペリエンスを提供して、保守作業オーダーをレビューおよび実行します。新しいページの動作は、既存の「保守作業手配リスト」ページとは少し異なります。

「自分の保守作業」ページでは、保守技術者がトランザクション・データの入力に加えて保守作業を実行でき、作業効率の向上に役立ちます。技術者は、「自分の保守作業」を使用して、保守作業手配リストに含まれているタスクと同様のタスクについてレポートできます。ワークベンチには、保守に役立ついくつかの高度な機能も含まれています。たとえば、作業オーダー工程を順番に実行し、工程ノートと引渡しノートを作成し、添付をアップロードし、デバイス・カメラを使用して写真を撮ることができます。

「自分の保守作業」には、次の主要機能が含まれています:

「自分の保守作業」は、ページに移動したときに検索結果を表に自動的に返すスマート検索対応ページです。返される行の合計数も含まれます。
各結果行は、作業オーダーの次のオープン棚卸ポイント工程ではなく、作業オーダーおよび資産に対応します。ユーザーは作業オーダーの全体像を取得し、1つの作業オーダーを使用して1つ以上の資産を修理できます。
検索リージョンにはキーワード検索と、すぐに使用できる複数のフィルタがあり、結果をさらにフィルタして絞り込むことができます。オプションで、保存済検索を作成することもできます。
リソース・インスタンスやスキルを含むログイン・ユーザーの資格証明は、オプションで結果をフィルタし、アクションが必要なオーダーの作業キューを提供するために使用できます。
作業オーダー結果行ごとに、作業およびレポート・トランザクションをプレビューできます。作業オーダーを明示的に完了する必要があります。これにより、作業オーダーと対話し、作業オーダーの完了を段階的に、またはすべて一度にレポートできます。
すべてのページと一部のリージョンで、ガイド付きジャーニが使用可能になります。ガイド付きジャーニの詳細は、製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイドの「保守」の章を参照してください。

次の表に、保守作業手配リストの作業オーダー機能と「自分の保守作業」ページを比較します:

「自分の保守作業手配リスト」の作業オーダーの比較

機能	自分の保守作業	保守作業手配リスト
組織全体で作業オーダーを実行	このページでのみ使用可能です。ログイン・ユーザーの組織アクセスに基づいて、組織内および組織間で作業オーダーを実行できます。	このページは使用できません。作業オーダー工程は、コンテキスト内の単一組織に対してのみ実行できます。
作業オーダー内の単一資産の修理	このページで使用可能です。	このページで使用可能です。
単一の品目ベースの作業オーダーで複数の資産を修理	このページでのみ使用可能です。検索結果内で作業オーダーと資産の一意の組合せごとに作業オーダーと対話できるため、各資産の資材、リソースおよび工程完了をレポートできます。	このページは使用できません。「自分の保守作業」ページを有効にして、複数の資産作業オーダーを実行する必要があります。
修理済または廃棄済資産を在庫に発行および返品	このページでのみ使用可能です。必要に応じて、修理後に資産を出庫して在庫に戻すことができます。また、資産が修理可能でない場合は、保守不可能な保管ロケーションまたは資材検討委員会(MRB)の保管ロケーションに戻ることができます。	このページは使用できません。「自分の保守作業」ページを有効にして、資産を在庫に完了できる作業オーダーを実行する必要があります。
作業オーダー工程を順番に完了	このページはデフォルトのメソッドとして使用できます。	唯一のメソッドとしてこのページで使用できます。
すべての作業オーダー工程を順不同で完了	このページでのみ使用可能です。必要に応じて、作業オーダーを使用可能にして、任意の順序で工程を完了できます。	このページは使用できません。
作業オーダーの工程の手動再順序付け	このページは使用できません。「自分の保守作業」ページを使用して実行をレポートする場合は、完了タイプに関係なくすべての工程を順番どおりに完了できるように、作業オーダー完了情報リージョンでオプション`Allow out of sequence completion`を設定することをお薦めします。	このページで使用可能です。ただし、作業手配リスト内の原価計上ポイント間の工程連番のみ更新できます。
外注加工(OSP)工程	このページは使用できません。	このページで使用可能です。
工程完了の戻し処理	このページで使用可能です。	このページで使用可能です。
資材品目予約	このページは使用できません。	このページで使用可能です。
作業オーダーの完了	各工程が完了としてレポートされた後、作業オーダーを明示的に完了する必要があります。	最終工程完了および詳細付き完了フローは、作業オーダーを検証し、暗黙的に完了します。

次の表に、「保守作業手配リスト」と「自分の保守作業」ページの間の標準ユーザー・タスクを比較します:

「自分の保守作業」と「保守作業手配リスト」間の機能の比較

機能	自分の保守作業	保守作業手配リスト
作業オーダー別の結果リストの表示	このページには、リリース済オーダーと完了済オーダーの両方を含む、作業オーダー・レベルの結果行が表示されます。	このページは使用できません。このページには、完了待ちのリリース済作業オーダーの次のオープン原価計上ポイント工程のみが表示されます。追加詳細を表示するには、フィルタ結果を変更し、作業オーダーにナビゲートする必要があります。
キーワード検索	スマート検索を利用して、作業オーダー番号、作業オーダー摘要、資産番号、資産摘要、シリアル番号などの属性を含む複数の属性を検索できます。	作業オーダー番号、資産番号などの属性を使用した限定キーワード検索
検索フィルタ	フィルタ・チップは、結果をさらに絞り込むための簡単なメソッドを提供します。各フィルタには、現在の結果の集計行数など、適用可能な行のリストが表示されます。フィルタは簡単に結合して検索から削除でき、行はリフレッシュされます。	値リスト(LOV)ベースのフィルタは、一般的なフィルタを提供しますが、結果行が競合したり、結果行がない可能性があります。直接入力フィルタでは、ユーザーがこれらの属性を使用してフィルタするデータを把握する必要があります。
保存済検索	このページには、個人用または共有の保存済検索を作成する機能が含まれています。	このページは使用できません。
ソート・キー	作業オーダー・リストの結果を作業オーダー番号、作業オーダー摘要、計画開始日および計画完了日別に編成できます。	作業オーダー属性に対してソート機能を使用できます。
作業オーダーの割当または割当解除	リソース・インスタンスが少なくとも1つの工程リソースと一致する場合は、必要に応じて作業オーダーに対して自分を割当または割当解除できます。割当には、作業オーダーのみでなく、リソースが一致して結果割当がある各工程について反映されます。リソース・インスタンスを使用してリソース・トランザクションをレポートしていない場合は、自分を割当解除できます。	このページは使用できません。
自分の作業キュー	リソース・インスタンスやスキルを含むログイン・ユーザーの資格証明は、オプションで結果をフィルタし、アクションが必要なオーダーの作業キューを提供するために使用できます。「自分の作業」フィルタを使用して、次のものを表示できます: 割当済作業オーダー。適格(ただし未割当)作業オーダー。割当済および適格だが未割当の作業オーダー。割り当てはオプションの機能です。割当を使用していない場合は、マイ・ワーク・フィルタ・チップは結果行を返さないため、無視できます。	このページは使用できません。ユーザーは、作業オーダー工程リソースに割り当てることができます。ただし、これは割り当てられた操作の検索にのみ役立ちます。
作業オーダーのプレビュー	次のような作業オーダーの主要な詳細をプレビューできます: 作業オーダー・ヘッダー詳細離職ノートおよび添付操作資産詳細サプライヤ保証契約文書参照	作業オーダーにナビゲートして、作業オーダー、工程、品目および資材に関する追加の詳細を表示できます。
作業オーダー添付のレビュー	このページは使用できません。	作業オーダーにナビゲートして、作業オーダー、工程、品目および資材添付に関する追加の詳細を表示できます。
プッシュ・マテリアル・オプション・レポートの表示	このページでは、プッシュ(オプション)およびプル(自動またはレポート要)資材供給タイプを含む資材の統合リストを介して使用できます。	このページで使用可能です。アイコン・インジケータを使用すると、オプションの資料のレポートのみをサポートするページに移動できます。
プル資材所要レポートの表示	ロットおよびシリアル・レポートが必要なプル資材は現在サポートされていません。プッシュまたは自動レポート・プル資材のみがサポートされています。	このページ内では、工程別または最終原価計上ポイント工程別の「詳細付き完了」フローで使用できます。
リソース・オプション・レポートの表示	このページには、自動および手動の使用状況レポートを含むリソースの統合リストがあります。	このページで使用可能です。アイコン・インジケータは、自動レポート・リソースのみをサポートするページに移動するのに役立ちます。
リソース必須レポートの表示	手動レポートが必要なリソースには、必要な使用状況がレポートされると消滅するテキスト警告があります。	このページ内では、工程別または最終原価計上ポイント工程別の「詳細付き完了」フローで使用できます。
必要な障害取得の表示	「完了作業ページ」メトリック・カードで使用できます。カードによって、「作業のレポート」ページの「障害取得」タブに移動します。	このページで使用可能です。アイコン・インジケータは、障害取得ページに移動する際に役立ちます。
必要な品質検査の表示	このページは使用できません。	表示アイコンは、作業オーダーに必要な品質計画があるかどうかを示します。各工程の検査結果を手動でレポートすることもできます。
作業オーダー例外の表示	このページは使用できません。	表示アイコンは、作業オーダーに1つ以上の例外があるかどうかを示します。
作業オーダーに関するレポート	資材、生産資源および完了工程は、個別または全部を一度にレポートできます。	次のオープン原価計上ポイント工程で、最終工程までのみ取引できます。この工程では、追加のレポートに完了フローを使用できます。
操作に対する自分自身の割当または割当解除	オプションで、リソース・インスタンスが操作リソースと一致する場合は、操作に対して自分を割当てまたは割当て解除できます。リソース・インスタンスを使用してリソース・トランザクションをレポートしていない場合は、自分を割当解除できます。割当はオプションですが、割り当てられた作業のキューを管理する場合に便利です。	このページは使用できません。
添付を含む離職ノートの作成	回転率ノートを作成して、資産の修理または保守に関する重要な詳細を記録できます。オプションで、ノートに添付を追加できます。	このページは使用できません。
作業オーダー進捗	残りのタスクのステータス・インジケータは、「完了」「作業オーダー」ページで表示できます。工程、品目、リソース、メーターおよび障害取得のレポートのステータスが表示されます。未完了タスクの場合、「作業のレポート」ページの適切なタブに簡単にナビゲートして、開いているレポートを完了できます。必要なすべてのタスクが完了したら、作業オーダーを完了のために送信できます。	このページには、作業オーダー全体については使用できません。オプションの完了タスクの表示は制限されています。
作業サマリー	オプションで、作業オーダーで実行される保守作業または修理作業の要約ナレーティブを作成できます。このサマリーは、手動で記述することも、有効になっている場合は「AI支援」を使用して自動的に生成することもできます。「AI支援」処理を選択すると、作業オーダー摘要、実行された工程、使用された資材、および報告された障害、原因および解決コードに基づいて作業オーダーが要約されます。要約を編集して保存できます。作業サマリーを保存した後、「作業のプレビュー」ページの「ノート」セクションに表示できます。ノート: AI支援機能はオプションであり、英語でのみ有効になっています。作業要約で使用できるように有効にする必要があります。 AI支援の有効化の詳細は、実装ガイドの「保守の設定」の章を参照してください。	作業オーダー摘要フィールドのみを使用して作業要約を記録できます。
在庫に戻る	作業オーダーがインベントリへの完了に対して有効になっている場合、「在庫に戻る」セクションが「完了」「作業」ページに表示されます。完了のために作業オーダーを送信する前に、サービス可能資産または廃棄資産の返却先のロケーションを確認および更新できます。	このページは使用できません。「自分の保守作業」ページを有効にして、資産を在庫に完了できる作業オーダーを実行する必要があります。
作業オーダーの完了	作業オーダーを明示的に完了する必要があります。完了前に、作業オーダー・メトリックをレビューし、在庫詳細(該当する場合)に戻ることができます。その後、必要に応じて、「AI支援」を使用して作業サマリーを作成および更新できます。必要なすべてのレポートおよび返品情報が提供されると、「送信」処理が有効になり、作業オーダーを完了できます。	作業オーダーの最終オペレーションが完了すると、追加の詳細とともに作業オーダーが完了します。手動で入力した修理要約は、完了時に単一の摘要フィールドに記録できます。

次の表に、「保守作業手配リスト」と「自分の保守作業」ページの間のトランザクション・レポート処理と完了処理を比較します:

ページ間のトランザクション・レポートおよび完了処理の比較

機能	自分の保守作業	保守作業手配リスト
工程完了	作業オーダー全体で1つ以上の工程を完了できます。工程完了には、最初に必須レポート・タスクを完了する必要があります。	コンテキスト内の現在のオープン原価計上ポイント工程についてのみレポートします。
資材出庫または返品	業務全体で事前定義済のオプションまたは必須のレポート資料についてレポートできます。非定型資材出庫を処理することもできます。	コンテキスト内のオープン原価計上ポイント工程に対して様々なページを使用して、オプションおよび必須資材についてレポートできます。
リソース・レポートまたは戻し処理	複数の工程にわたる手動レポート・リソースについてレポートできます。アドホック・リソース使用も処理できます。	コンテキスト内のオープン原価計上ポイント工程に異なるページを使用して、オプションおよび必須リソースについてレポートできます。
機材およびリソース資格	このページは使用できません。	機材およびリソースの資格は、リソース・レポート時に検証されます。
障害取得	障害イベントおよび1つ以上の障害インスタンスを取得できます。これには、必須またはオプションの障害取得イベントが含まれます。	障害イベントおよび1つ以上の障害インスタンスを取得できます。
品質検査イベント	このページは使用できません。必須検査プラン・レポートの工程完了または作業オーダー完了中に検証はありません。	品質検査イベントおよび結果を取得できます。
メーター記録	必須メーターのメーター・リーディングを記録できます。	必須メーターのメーター・リーディングを記録できます。
プロジェクトおよびタスク参照	このページは、品目またはリソース・トランザクションには使用できません。	レポート時にプロジェクトおよびタスクを参照できます。
二重単位	このページは、品目またはリソース・トランザクションには使用できません。	レポート中の二重単位のサポート。