バック・トゥ・バック履行の実装に関する考慮事項

手持在庫を保持しない場合は、バック・トゥ・バック履行を使用します。

次の表に、バック・トゥ・バック履行を実装する前に考慮する点を示します。

考慮事項	説明
高コスト、非在庫、動きの遅い品目に対するコスト効率の高い履行	バック・トゥ・バック履行は、組織が在庫しないことを選択した品目に最適です。供給のリクエストは、バック・トゥ・バック履行に指定した品目について販売オーダーがスケジュールされた後でのみ作成されます。この履行プロセス・フローでは、商品を直接在庫していなくても、製品提供を柔軟に拡張できます。
供給の損失または誤割り当てを防止	バック・トゥ・バック・プロセス・フローの基本は、需要文書(販売オーダー)と供給文書(購買オーダー、転送オーダーまたは作業オーダー)の間に存在する確定リンクです。販売オーダーと供給文書の間のこのリンクは、他の需要に対する供給の誤割当や分散の防止に重要です。
履行プロセスを一元的に管理できます	履行ディシジョンは、バック・トゥ・バック・フロー用に集中して制御されます。これにより、組織は品目をバック・トゥ・バックして使用可能にし、ソース・ルールを適用して供給作成オプションを決定できます。
供給の作成および履行プロセスの360度の可視性を提供	バック・トゥ・バック履行により、履行フローにおける需要、供給および例外を可視化できます。この概要レベルの可視性により、オーダー履行とサプライ・チェーン業務マネージャは最新の情報を入手でき、例外に対する応答性が高まります。履行遅延の発生率の削減は、バック・トゥ・バック履行の重要なファクタです。