預託在庫のライフサイクル
預託在庫のライフサイクルは、Oracle Purchasingでの委託契約の作成からOracle Payablesでのサプライヤへの支払まで、複数のタスクおよび製品に渡ります。
預託在庫のトランザクションには次のタスクおよび製品が含まれます。
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預託契約および預託オーダーの作成(Oracle Purchasing)
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委託資材の受入(Oracle Receiving)
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原価の計算(Oracle Cost Management)
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在庫の消費および消費通知の作成(Oracle Inventory Management)
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請求書の生成およびサプライヤへの支払(Oracle Payables)
次の図に、預託在庫のライフサイクルと、それぞれのタスクが実行される製品を示します。

預託契約および預託オーダーの作成
購入により、預託契約および預託オーダーの作成が可能になります。 購入者とサプライヤは委託契約の条件について協議し、これらの詳細は委託契約に記載されます。
多くの場合、需要は在庫アプリケーションから発生します。 Min-Max計画など、ソースからの購買依頼に応じて、在庫により発注が生成されます。 たとえば、Min-Maxしきい値を設定し、手持数量が100を下回ると、購買要求が自動的に作成され、続いて発注が行われるようにすることができます。 その後、預託在庫プロセスが実行されます。
委託資材の受入
受入担当者は、受入アプリケーションを使用して、商品を受け入れ、入庫できます。 預託在庫の受入後、商品は物理的には購入組織の所有となりますが、商品の所有者はサプライヤーのままです。
原価の計算
原価管理アプリケーションを使用して、必要な在庫会計を生成し、資材の所有者になることができます。 コスト管理により支払責任が発生したり、会社が所有する資産として受け入れられた預託在庫が記録されることはありません。 預託在庫の金額が別の勘定科目で追跡できるようになり、所有商品として財務レポートで考慮されることはありません。
在庫の消費および消費通知の作成
消費は在庫管理で発生します。 消費とは、在庫の所有権がサプライヤから購入者に転送されるイベント点です。 購入者は周期的に消費通知を生成して、在庫の消費数量をサプライヤに伝えます。
請求書の生成およびサプライヤへの支払
Oracle Payablesでは、預託オーダーの請求書を処理し、サプライヤへの支払を行います。 支払を行うには、請求書が消費通知明細と一致している必要があります。 各請求書は消費通知番号と一対になります。 また、委託契約で使用払いを設定した場合、預託在庫の使用後、即時にサプライヤに支払うことができます。