最適化パラメータの構成

最適化パラメータを構成することで、プラン結果に影響を与えることができます。これらのパラメータを設定すると、プラン出力および意思決定プロセスをより適切に制御できます。

次の最適化パラメータを使用できます。

需要バックオーダーに対するペナルティ原価乗数: 需要バックオーダーのペナルティ原価に乗算される値。このグローバル・パラメータのデフォルト値は100です。
サプライヤ能力超過に対するペナルティ原価乗数: サプライヤ能力超過に対するペナルティ原価に乗算される値。このパラメータのデフォルト値は1000です。サプライヤ・カテゴリ生産能力を超過させて、組立品目の定時需要期日を強制できます。サプライヤ・カテゴリ生産能力にハード制約を設定するには、このパラメータを-1に設定します。
リソース能力超過に対するペナルティ原価乗数: リソース能力超過に対するペナルティ原価に乗算される値。このパラメータのデフォルト値は1000です。ワーク・センター生産能力を超過させて、組立品目の定時需要期日を強制できます。ワーク・センター生産能力にハード制約を設定するには、このパラメータを-1に設定します。
ソーシング配賦違反に対するペナルティ原価乗数: ソーシング配賦率の違反に対するペナルティ原価に乗算される値。このパラメータのデフォルト値は100です。

次のステップを実行して、セールス・アンド・オペレーションズ・プランの最適化パラメータを構成します。

セールス・アンド・オペレーションズのオープン・プランで、「プラン・オプションの編集」ページの「供給」タブに移動して、「詳細オプションの選択」をクリックします。
「詳細オプションの選択」ダイアログ・ボックスで、「最適化パラメータ」タブをクリックします。
「在庫の早期構築を回避するため、減少ストレージ原価を使用します」チェック・ボックスを選択して、プラン範囲で低下した組立品目のリソース構成表に関連付けられたコンポーネント品目から積み上げられたストレージ・ペナルティ原価を使用します。プラン範囲に対して同じストレージ・ペナルティ原価を使用するには、このチェック・ボックスの選択を解除します。
オプションで、最適化パラメータの値を更新します。
- 需要バックオーダーに対するペナルティ原価乗数
- サプライヤ能力超過に対するペナルティ原価乗数
- リソース能力超過に対するペナルティ原価乗数
- ソーシング配賦違反に対するペナルティ原価乗数
  ノート: 最適化パラメータを変更する前に、これらを参照することをお薦めします。
「デフォルトにリセット」をクリックして、ユーザー固有の値を削除します。
「完了」をクリックします。

最適化メジャーの構成

需要バックオーダーに対するペナルティ原価乗数は、グローバル最適化パラメータより正確にプラン結果に影響を与えることができる編集可能なメジャーです。メジャーは、デフォルトでグローバル最適化パラメータの値セットを使用します。この値を調整すると、最終品目需要の履行の相対的な優先度が上がります。このメジャーでは、どの需要を最初に履行するかを細かく制御できます。

たとえば、新しい組立品目が制約されたワーク・センターで生産能力を消費している場合、メジャー値を100から100,000に増やして、この新しい製品の履行を優先することができます。

このメジャーを使用してプラン結果に影響を与えるには、次のステップを実行します。

需要バックオーダーに対するペナルティ原価乗数のメジャーを、セールス・アンド・オペレーションズ・プランのメジャー・カタログに追加します。
「プランの実行」ダイアログ・ボックスの「パラメータ」タブで「現在のデータでリフレッシュ」オプションを選択してプランを実行します。
この編集可能なメジャーを使用する表を作成します。組織、品目および時間別にメジャー値を調整できます。