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出荷許容範囲の設定例

オーダーの作成、オーダーの改訂および明細の分割フローに対して出荷許容範囲を設定した場合の動作について学習します。

オーダーの作成

パラメータ値を設定します。

パラメータ

不足出荷の許容範囲のデフォルト値

5

超過出荷の許容範囲のデフォルト値

25

出荷の許容範囲値のソース

品目検証組織

Product Information Managementで、品目AS54888の値を設定します。

パラメータ

不足出荷の許容範囲

10

超過出荷の許容範囲

50

Product Information Managementで品目AS10000の値を設定しません。

オーダー入力スペシャリストは、オーダー管理作業領域に新しい販売オーダーを作成し、3つの品目を追加します。 オーダー管理では、品目ごとに個別のオーダー明細が表示されます。

品目

不足履行の許容範囲

超過履行の許容範囲

AS54888

10

50

AS10000

5

25

オーダー入力スペシャリストが発行をクリックすると、オーダー管理によって販売オーダー12345が作成されます。

オーダーのコピー

作成順序の例から続けて、パラメータ値を変更するとします。

パラメータ

不足出荷の許容範囲のデフォルト値

0

超過出荷の許容範囲のデフォルト値

30

出荷の許容範囲値のソース

出荷許容範囲パラメータ

オーダー入力スペシャリストは、「処理」>「コピー」をクリックします。

オーダー管理は、オーダー12345と同じ明細を含む新しい販売オーダーを作成し、更新されたパラメータ値を取得し、更新された許容範囲をオーダー明細に表示します。

品目

不足履行の許容範囲

超過履行の許容範囲

AS54888

0

30

AS10000

0

30

出荷許容範囲値のソースを出荷許容範囲パラメータに設定しているため、オーダー管理では製品情報管理から許容範囲値が取得されません。 各品目のパラメータからそれらを取得します。

オーダーの改訂

販売オーダー12345をコピーするかわりに、オーダー入力スペシャリストが「処理」>「改訂の作成」をクリックし、AS20000に対して新規オーダー明細を作成するとします。

オーダー管理では、オーダー12345と同じ明細を含む新しい販売オーダーが作成され、更新された許容範囲がオーダー明細に表示されます。

品目

不足履行の許容範囲

超過履行の許容範囲

AS54888

10

50

AS10000

5

25

AS20000

0

30

Order Managementでは、改訂中にコピーされるオーダー明細の許容範囲は改訂されませんが、追加した新規明細のパラメータから最新の値が取得されます。

オーダー入力スペシャリストがAS10000の数量を変更するとします。 オーダー管理では、許容範囲として0と30が引き続き使用されます。 数量を変更しても許容範囲は更新されません。

履行明細の分割

この例では、Order Entry SpecialistがAS54888行の数量を15に設定し、Submitをクリックしたとします。

AS54888の許容下限は10%、超過許容範囲は50%です。 出荷マネージャは、出荷アプリケーションのユーザーです。 15の10%が1.5であるため、Shipping Managerは13未満の出荷を許可しません。 出荷は最も近い整数に切り上げられるため、計算は15 - 2です。 15の50%が7.5であるため、Shippingではユーザーが23を超える出荷を許可しないため、計算は15 + 8になります。

オーダー管理は、販売オーダー12345を出荷に送信します。 出荷では、AS54888オーダー明細が複数の搬送に分割され、その明細が出荷されてからクローズされます。

AS54888明細のステータスは出荷待機中です。 出荷マネージャは、数量が12、2および1の3つの搬送を作成して出荷します。 その後、出荷マネージャは2番目の搬送に数量3を追加します。 出荷では、2番目の搬送が履行され、3番目の搬送が取り消され、FinalShipmentFlag属性がYに設定されてから、属性がオーダー管理に送信されます。

出荷マネージャが顧客オーダーを調べ、AS54888の2行が含まれていることに注意します。 1つの明細には、オーダー数量7、出荷数量12が含まれます。 もう1つの明細には、オーダー数量3と出荷数量3が含まれます。 両方の明細が請求待ちです。

まとめです。

配信ID

要求数量

出荷数量

ステータス

履行済

保留リクエスト数量またはオーダー数量

説明

1

7

12

オーダー管理から請求への詳細の送信

N

3

2つの搬送がオープンで合計数量が3であるため、12を超える出荷はできません。

2

2

3

オーダー管理から請求への詳細の送信

Y

0

その許容範囲を超えた。

3

1

-

取消済

-

-

-

出荷で許容範囲を処理する方法の例

出荷では、各出荷または搬送の出荷通知でリクエスト数量が送信されます。

出荷では、リクエスト搬送日の達成に役立つ履行明細を分割できます。 式を使用します。

  • 元の履行ラインのオーダー数量は、出荷のリクエスト数量と等しくなります。

  • 出荷によって履行明細が分割されます。

  • 新しい分割履行明細のオーダー数量は、オーダー数量合計から出荷のリクエスト数量を差し引いた数量と等しくなります。

  • 履行ラインのオーダー数量が出荷のリクエスト数量と等しい場合は、これ以上分割されません。

1つの出荷の不足出荷

オーダー管理が出荷に履行明細を送信するとします。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

10

0%

20%

出荷待機中

トラック積荷制限または輸送計画の推奨では、分割が必要な場合があります。 手持数量は8のみであるため、出荷担当者は手動で出荷を分割し、出荷S1を作成し、履行明細を2つの出荷明細に分割し、SL1を出荷します。 Shippingは、顧客がSL1を受け取ったという確認を受信するため、SL1の数量8が許容範囲内であるため、SL2を取り消します。

出荷

出荷明細

要求数量

出荷数量

ステータス

S1

SL1

8

8

出荷済

-

SL2

2

0

取消済

説明

  • オーダー数量は10です。

  • 不足の許容範囲は20%です。

  • 数量未満は10×20% = 2です。

  • 最小数量は10 - 2 = 8です。

Shippingは、出荷確認をオーダー管理に送信します。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

10

0%

20%

8

出荷済または請求待機中

5人しか手元にいないとしたら? 出荷は5隻を出荷し、さらに5隻をバックオーダーに入れます。

出荷

出荷明細

要求数量

出荷数量

待ち状態の出荷数量

ステータス

S1

SL1

5

5

5

出荷済

-

SL2

5

-

-

バックオーダー済

顧客がSL1を受け取る前に出荷でSL2を履行できない場合、履行明細が分割され、出荷されていない5がFL2に配置され、結果がオーダー管理に送信されます。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

5

0%

20%

5

出荷済/請求待機中

FL2

5

-

-

-

バックオーダー済

1つの出荷での超過出荷

オーダー管理が出荷に履行明細を送信するとします。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

10

30%

0%

出荷待機中

出荷はGlobal Order Promisingと通信し、手持数量が12であることが判明したため、出荷S1が作成され、全数量が出荷されます。

出荷

出荷明細

要求数量

出荷数量

ステータス

S1

SL1

10

12

出荷済

説明

  • オーダー数量は10です。

  • 許容下限は30%です。

  • 超過数量は10に30%を乗算して3になります。

  • 最大超過数量は10 + 3 = 13です。

  • 12個しか利用できないため、出荷時に出荷できるものが出荷されます。

Shippingは、出荷確認をオーダー管理に送信します。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

10

30%

0%

12

出荷済または請求待機中

複数の出荷の超過出荷

オーダー管理が出荷に履行明細を送信するとします。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

10

30%

0%

出荷待機中

出荷はGlobal Order Promisingと通信し、倉庫Aに手持数量が6、倉庫Bにさらに2、倉庫Cにさらに3個あることが検出されるため、S1、S2およびS3という3つの個別の出荷が作成され、S1が出荷され、倉庫BおよびCに在庫をリリースするリクエストが送信されます。

出荷

出荷明細

要求数量

出荷数量

ステータス

出荷日

S1

SL1

5

6

出荷済

月曜日

S2

SL2

2

-

リリース準備完了

-

S3

SL3

3

-

リリース準備完了

-

出荷では、履行明細がFL1およびFL2に分割されます。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

5

30%

0%

6

出荷済

FL2

5

30%

0%

出荷待機中

その後、S2が出荷され、S2のステータスが出荷済に更新されます。

出荷

出荷明細

要求数量

出荷数量

ステータス

出荷日

S1

SL1

5

6

出荷済

月曜日

S2

SL2

2

2

出荷済

火曜日

S3

SL3

3

-

リリース準備完了

-

出荷では、FL2がFL2およびFL3に分割され、FL3のステータスが出荷待機中に設定されます。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

5

30%

0%

6

出荷済

FL2

2

30%

0%

2

出荷済

FL3

3

30%

0%

出荷待機中

その後、出荷はS3を出荷し、そのステータスを出荷済に更新しますが、S3は数量1のみを出荷できるため、出荷は別の出荷S4を作成します。

出荷

出荷明細

要求数量

出荷数量

ステータス

出荷日

S1

SL1

5

6

出荷済

月曜日

S2

SL2

2

2

出荷済

火曜日

S3

SL3

1

1

出荷済

水曜日

S4

SL4

2

-

リリースまたはバックオーダーの準備完了

-

バックオーダーを追跡するために、出荷によってFL4が作成されます。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

5

30%

0%

6

出荷済

FL2

2

30%

0%

2

出荷済

FL3

1

30%

0%

1

出荷済

FL4

2

30%

0%

-

バックオーダー済

しばらくすると、S4が出荷されます。

出荷

出荷明細

要求数量

出荷数量

ステータス

出荷日

S1

SL1

5

6

出荷済

月曜日

S2

SL2

2

2

出荷済

火曜日

S3

SL3

1

1

出荷済

水曜日

S4

SL4

2

3

出荷済

木曜日

Shippingは、オーダー管理に更新を送信します。

履行明細

オーダー数量

許容範囲超過

不足の許容範囲

出荷数量

ステータス

FL1

5

30%

0%

6

出荷済

FL2

2

30%

0%

2

出荷済

FL3

1

30%

0%

1

出荷済

FL4

2

30%

0%

3

出荷済

配送済販売オーダーの合計出荷数量は12で、これは最大超過数量13未満です。