オーケストレーション・プロセスの割当てのガイドライン

販売オーダーの1つ以上の履行明細にオーケストレーション・プロセスを割り当てる割当ルールを作成します。

独自の要件に従ってオーケストレーション・プロセスを割り当てます。
オーダー管理では、異なるバージョンの割当ルールが作成されないため、リリースした変更は即時に有効になります。ルールをリリースせずに保存できます。
その他ロジックを使用して、デフォルトで適用されるオーケストレーション・プロセスを割り当てます。オーケストレーション・グループごとに使用します。
別の製品モデルのデータを参照する割当ルールを作成します。詳細は、「Product Information Managementからのデータの取得」を参照してください。
割当ルールは、オーケストレーション・プロセスによって制御されるため、バージョンまたは有効日を指定する必要はありません。
ルール・エディタを使用して、割当ルールで使用できる属性をフィルタできます。詳細は、「ツールと環境を使用したビジネス・ルールの作成」を参照してください。

ノート

割当ルールを作成する前に、オーケストレーション・プロセスを設定する必要があります。
販売オーダーを改訂すると、オーダー管理で既存のオーダー明細を別のオーケストレーション・プロセスに再割当できません。詳細は、「オーケストレーション・プロセスの割当て時に発生する問題の修正」を参照してください。
履行明細のグループが出荷セットの一部である場合は、セット内の異なる明細に異なるオーケストレーション・プロセスを割り当てることはできません。たとえば、履行明細wおよび履行明細xが出荷セットの一部である場合、yを処理する明細wおよびxをプロセスzに割り当てることはできません。

オーダー管理は、セット内で発生した最初の明細をオーケストレーション・プロセスに割り当て、セット内の後続のすべての明細を同じオーケストレーション・プロセスに割り当てます。セット内の後続の明細を別のオーケストレーション・プロセスに割り当てようとする割当ルールを作成すると、オーダー管理はそのルールを無視します。オーダー管理では、この構成を使用して、明細をまとめてスケジュール、予約および出荷できることを確認します。
販売オーダーの改訂時に履行明細をオーケストレーション・プロセスに割り当てる割当ルールを作成しないでください。履行明細を現在使用しているオーケストレーション・プロセスとは異なるオーケストレーション・プロセスに再割当する必要がある場合は、販売オーダーまたはオーダー明細を取り消して、新規作成する必要があります。

例

次に従ったオーケストレーション・プロセスの割当	説明
項目	AS54888デスクトップ・コンピュータの各販売オーダーでは、同じ処理ステップを使用する必要があります。 AS54888 Desktop Computer Processという名前のオーケストレーション・プロセスを、オーダー明細の品目属性にAS54888を含む各オーダー明細に割り当てる割当ルールを作成します。
Customer	顧客コンピュータ・サービスおよびレンタルには、各販売オーダーの検査ステップが必要です。 Computer Service and Rentals Processという名前のオーケストレーション・プロセスを、オーダー・ヘッダーの顧客属性にComputer Service and Rentalsを含む各オーダー明細に割り当てる割当ルールを作成します。
宛先	履行システムが現在のロケーションの外部にある国に出荷する必要がある各販売オーダーには、通関フォームの入力など、異なる処理が必要です。国際オーダー・プロセスという名前のオーケストレーション・プロセスを、オーダー・ヘッダーの出荷先住所属性に外国を含む各オーダー明細に割り当てる割当ルールを作成します。

次に従ったオーケストレーション・プロセスの割当

説明

項目

AS54888デスクトップ・コンピュータの各販売オーダーでは、同じ処理ステップを使用する必要があります。

AS54888 Desktop Computer Processという名前のオーケストレーション・プロセスを、オーダー明細の品目属性にAS54888を含む各オーダー明細に割り当てる割当ルールを作成します。

Customer

顧客コンピュータ・サービスおよびレンタルには、各販売オーダーの検査ステップが必要です。

Computer Service and Rentals Processという名前のオーケストレーション・プロセスを、オーダー・ヘッダーの顧客属性にComputer Service and Rentalsを含む各オーダー明細に割り当てる割当ルールを作成します。

宛先

履行システムが現在のロケーションの外部にある国に出荷する必要がある各販売オーダーには、通関フォームの入力など、異なる処理が必要です。

国際オーダー・プロセスという名前のオーケストレーション・プロセスを、オーダー・ヘッダーの出荷先住所属性に外国を含む各オーダー明細に割り当てる割当ルールを作成します。

オーケストレーション・グループの使用

オーケストレーション・グループは、オーダー管理が一緒に処理する履行明細の集合です。各オーケストレーション・グループは、販売オーダーのサブセットです。オーケストレーション・グループにオーケストレーション・プロセスを割り当てることができます。

オーケストレーション・グループは、出荷セット、構成品目またはオーダー明細のセットとして作成します。
割当ルールは実行時に各オーケストレーション・グループを処理するため、各履行明細をグループにリンクするテストを追加する必要があります。事前定義済割当ルールには、このテストがすでに含まれています。

使用できる事前定義済グループを次に示します。

オーケストレーション・グループ	履行するすべての履行ラインのグループ化
標準	標準品目。
構成品目またはキット	構成品目またはキット。
出荷セット	出荷セット。

事前定義済割当ルール

オーダー管理には、事前定義済割当ルールが付属しています。これらを表示するには、「オーケストレーション・プロセス割当ルールの管理」ページに移動し、「事前定義ルールの表示」をクリックします。

事前定義済ルール	説明
CreateSTDGroups	履行明細に構成されていない品目、またはユーザーが構成を完了した品目がある場合に、オーケストレーション・プロセスを割り当てます。
AddSTDLines	構成されていない品目または終了品目である品目がある明細に従ってオーケストレーション・プロセスを割り当てるときに、履行明細を追加します。
CreateShipSets	出荷セットがある履行明細に従ってオーケストレーション・プロセスを割り当てます。
AddShipSetLines	出荷セットがある明細に従ってオーケストレーション・プロセスを割り当てるときに、履行明細を追加します。
CreateModels	構成品目がある履行明細に従ってオーケストレーション・プロセスを割り当てます。

オーケストレーション・プロセス割当ルールの管理で事前定義済のAssignProcessルールを表示するには、表示属性をAssignProcessに設定します。

独自のルールを作成する場合は、優先度を設定するときに事前定義済ルールを考慮します。オーダー管理でカスタム・ルールを最初に適用する場合は、事前定義済ルールの値よりもカスタム・ルールで優先度を高く設定します。