販売オーダーでの顧客詳細の表示の概要
出荷先住所、請求先住所、担当者、支払条件など、オーダー管理が販売オーダーの顧客詳細を表示する方法を制御します。
たとえば:
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顧客属性および住所属性ごとにオーダー管理作業領域に表示されるデフォルト値を設定します。
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関連顧客の住所を使用して、出荷先住所のデフォルト値を設定します。
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顧客マスターのデータを使用して、各販売オーダーのプリファレンスのデフォルト値を設定します。
オーダー管理は、Oracle Trading Community Architecture (TCA
)から顧客詳細を取得します。 取引先コミュニティ・アーキテクチャは、組織、事業所、コミュニティを定義する関係など、コミュニティに属する顧客に関する詳細を管理するために使用できるデータ・モデルです。 詳細は、「Oracle Trading Community Architectureユーザー・ガイド」を参照してください。
パーティ・オブジェクト
Trading Community Architectureのパーティ・オブジェクトには、顧客データが含まれます。 オーダー管理では、これを使用して、表示される顧客データを取得します。
ノート
オブジェクト |
説明 |
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1. Party. |
取引先。 各パーティは1つ以上のパーティ使用目的を参照できます。 |
2.パーティ使用目的。 |
顧客、サプライヤ、見込み客など、パーティの使用方法。 オーダー管理では、顧客パーティ使用目的のみが使用されます。 たとえば、オーダー管理作業領域の検索と値リストには、顧客パーティ使用目的のみが表示されます。 |
3.パーティ・サイト。 |
パーティが使用する住所。 各パーティは1つ以上のパーティ・サイトを参照できます。 |
4.パーティ・サイト使用。 |
パーティによる住所の使用方法。 たとえば、出荷先や請求先などです。 各パーティ・サイトは、1つ以上のパーティ・サイト使用目的を参照できます。 |
5. Location. |
パーティ・サイトが存在する物理的な住所。 各パーティ・サイトは1つの事業所のみを参照できます。 |
6.パーティ関係。 |
各パーティは1つ以上の他のパーティを参照できます。 パーティ関係を使用して、2つの異なるパーティ間の関係を確立できます。 |
アカウント・オブジェクト
オーダー管理では、Trading Community Architectureの顧客アカウント・オブジェクトを使用します。
ノート
オブジェクト |
説明 |
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1.顧客アカウント。 |
顧客アカウントはパーティの子です。 これには、オーダー管理が財務アプリケーションとの通信に使用する財務詳細が含まれます。 各パーティは1つ以上の顧客アカウントを参照できますが、各パーティは通常1つの顧客アカウントのみを参照します。 |
2.アカウント・サイト。 |
アカウントが使用するパーティ住所のセット。 各顧客アカウントは、1つ以上のアカウント・サイトを参照できます。 |
3.アカウント・サイト使用。 |
アカウント・サイトでの住所の使用方法。 各アカウント・サイトは、1つ以上のアカウント・サイト使用を参照できます。 |
4.アカウント担当者。 |
アカウント内の個人。 各アカウントは1つ以上の担当者を参照できます。 アカウント担当者はパーティ担当者のサブセットです。 |
オーダー管理での顧客詳細の表示場所
オーダー管理で顧客データを表示する方法を次に示します。
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パーティ・オブジェクトを使用して、顧客、請求先顧客、出荷先顧客などの顧客属性のデータを表示します。
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アカウント・オブジェクトを使用して、請求先アカウントや請求先住所などのアカウント属性のデータを表示します。
オーダー・エントリ・スペシャリストがオーダー・ヘッダーの顧客属性の値を設定すると、オーダー管理では、他の属性の値は、担当者、出荷先顧客、住所、請求先顧客、アカウント、支払条件などのパーティおよびアカウントから取得するデータに自動的に設定されます。
ノート
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Oracle Applicationsでは、パーティ・オブジェクトには各顧客のデータが含まれ、アカウント・オブジェクトには請求先アカウントおよび請求先住所のデータが含まれます。
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Oracle eBusiness Suiteでは、アカウント・オブジェクトに各顧客のデータが含まれます。 たとえば、アカウントには出荷先住所、販売先住所および請求先住所が含まれます。
データの収集
パーティ・データを変更するたびにデータを収集する必要があります。 詳細は、オーダー管理のプランニング・データの収集を参照してください。