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有効日の管理

Order Managementで品目の価格を設定する場合、またはPriceSalesTransaction REST APIを使用するときに、有効日が正しく機能することを確認します。

価格設定エンティティの開始日と終了日によって、エンティティが有効になる時期が決まります。 有効日として、これらの開始日と終了日のセットを参照します。 価格設定時に指定する有効日は、ランタイム動作に影響します。 次に、日付を正しく設定していない場合に表示される可能性のあるエラー・メッセージの例を示します。
A matching price list cannot be found for this transaction for the pricing strategy

Pricing strategy was not determined for the transaction 

No matching pricing segment found for the transaction 

No matching pricing segment was found for the customer 
詳細は、Oracle Supply Chain Management CloudのREST API「Order Management」>「文書価格」の順に展開し、価格販売トランザクションをクリックします。

例1: 価格表の日付に問題があります

この設定を実行するとします。

この設定を実行するとします。

次のことを想定します:

  1. 価格設定管理作業領域に移動し、「価格表の編集」ページを使用して次の操作を行います:
    • Corporate Segment Price Listの開始日を3月1日に設定し、終了日は空のままにします。
    • 「価格表明細」タブで、AS54888デスクトップ・コンピュータをCorporate Segment Price Listに追加し、品目に料金を追加し、料金の開始日を3月15日に設定し、料金の終了日は空のままにします。
  2. 価格設定戦略の編集ページを使用して、次のことを行います:
    • デフォルト価格設定戦略の開始日を3月15日に設定し、終了日を空のままにします。
    • 企業セグメント価格表をデフォルト価格設定戦略に追加し、戦略関連詳細領域を使用して、価格表を戦略に追加するときに開始日を4月1日に設定し、リストの終了日を空のままにします。

      戦略関連詳細領域を使用して、価格設定戦略でこの価格表を使用する日付を指定します。 セグメント価格表詳細領域には、価格表に設定した開始日と終了日が表示されます。 これらの日付は「価格設定戦略の編集」ページで編集できませんが、「価格表の編集」ページで編集できます。

  3. Order Management作業領域に移動し、販売オーダーを作成し、オーダー・ヘッダーの「オーダー日」属性を3月20日に設定し、AS54888をオーダーに追加して、「処理」>「オーダーの価格再設定」をクリックします。

    価格設定に従って価格設定戦略を正常に決定しましたが、Order Managementでは次のエラー・メッセージが表示されます:

    A matching price list cannot be
              found for this transaction for the pricing strategy because the order date is outside the
              range of the start and end dates of the Strategy Detail for the price list in the
              strategy.

これは、企業セグメント価格表が、3月20日のオーダー日より後のデフォルト価格設定戦略で4月1日まで開始されないために発生します。

この問題を修正するには、デフォルト価格設定戦略の企業セグメント価格リストの開始日を3月20日より前の日付に設定するか、価格リストの開始日4月1日より後になるまで待ってから、オーダーの価格を再設定してください。

例2: 手数料の日付の問題

例1と同じ設定を使用しており、AS54888に$200の料金も設定し、料金の開始日を5月15日に設定し、料金の終了日を空のままにするとします。

5月10日に、オーダー日が5月15日の販売オーダーを作成し、AS54888をオーダーに追加します。 価格設定に従って価格設定戦略を正常に決定しましたが、Order Managementではエラー・メッセージが表示されます。

A matching price list cannot be found for this transaction for the pricing strategy because the charge start and end dates do not include the calendar date.
この問題を修正するには、料金の開始日を5月10日より前の日付に変更するか、料金の5月15日の開始日の後まで待機してからオーダーの価格を再設定してください。

例の裏に理論を適用

実行時に日付の問題が発生する方法を確認できるようになったので、このセクションを使用して、有効日によってランタイムの問題がどのように生じるかを検討できます。 設定を実行する場合、または実行時の問題をトラブルシューティングする必要がある場合は、これらの事実を考慮してください。

価格計算時に価格設定が調べる重要な属性を次に示します:

  • PriceAsOf
  • PricingDate
  • PricedOn

価格設定では、様々なソース属性を使用してPriceAsOf、PricingDateおよびPricedOnが決定されます。これらのソースは、価格設定がオーダー・ヘッダーとオーダー明細のどちらを価格設定しているかによって異なります。

ヘッダー・エンティティにはオーダー・ヘッダーの詳細が格納されます

日付属性 ソース属性 デフォルト値 説明
PriceAsOf OrderedDate CurrentPricingDate OrderedDateが空の場合、価格設定ではCurrentPricingDateが使用されます。
PricingDate TransactionOn CurrentPricingDate OrderedDateが空の場合、価格設定ではCurrentPricingDateが使用されます。
PricedOn - CurrentPricingDate PricedOnには、価格設定が販売オーダーの価格設定を行う日時が格納されます。 価格設定では、PricedOnに値を設定します。

CurrentPricingDateがシステム日付であることに注意してください。

明細エンティティには、オーダー明細の詳細が格納されます

日付属性 ソース属性 デフォルト値 説明
PriceAsOf OrderedDate Header.PriceAsOf OrderedDateが空の場合、Pricingではヘッダー・エンティティのPriceAsOfが使用されます。
PricingDate TransactionOn Header.PricingDate TransactionOnが空の場合、Pricingではヘッダー・エンティティのPricingDateが使用されます。
PricedOn - CurrentPricingDate PricedOnには、オーダー明細の価格設定の日時が格納されます。 価格設定では、PricedOnに値を設定します。

サービス・マッピングが日付に与える影響の検討

独自のサービス・マッピングを設定し、マッピングでOrderedDateソース属性またはTransactionOnソース属性が変更された場合、価格設定の設定時または設定のトラブルシューティング時に、このセクションについて考慮する必要があります。

価格設定では、Header.PriceAsOf日付属性のランタイム値を使用して、戦略、戦略割当、プロファイル、マトリックスおよびルールがオーダーの価格設定時に有効であるかどうかを判断します。

次に、これらのエンティティが必要なときに有効になるようにするためのヒントをいくつか示します。

価格設定管理のエンティティ 説明
価格設定戦略

価格設定戦略の開始日と終了日が、Header.PriceAsOfに含まれる時間枠内で発生していることを確認してください。

たとえば、Header.PriceAsOfに5月15日が含まれ、価格設定戦略の開始日が5月14日に発生し、終了日が空の場合は、実行することをお薦めします。

これらの日付は、「価格設定戦略の管理」ページで設定します。

価格設定戦略割当

価格設定戦略の割当における割当レベル、価格設定コンテキストおよびトランザクション・タイプの開始日と終了日が、Header.PriceAsOfに含まれる時間枠内で発生していることを確認してください。

これらの日付は、「価格設定戦略割当の管理」ページで設定します。

価格設定プロファイル

価格設定プロファイルの開始日と終了日が、Header.PriceAsOfに含まれる時間枠内で発生していることを確認してください。

これらの日付は、「顧客価格設定プロファイルの管理」ページで設定します。

価格設定セグメント・マトリックスに追加する行

価格設定セグメント・マトリックス・タイプがあり、そのマトリックスで「有効日」オプションを有効にした場合は、マトリックスの開始日と終了日が、Header.PriceAsOfに含まれるタイム・フレーム内で発生していることを確認してください。

これらの日付は、「マトリックス・タイプの管理」ページで設定します。

割当マトリックスに追加するルールまたは行

価格設定戦略割当マトリックス・タイプに対して「有効日」オプションを有効にする場合は、価格設定戦略割当マトリックス・タイプの開始日と終了日が、Header.PriceAsOfに含まれるタイム・フレーム内で発生していることを確認してください。

これらの日付は、「マトリックス・タイプの管理」ページで設定します。

リストの種類
価格設定管理のリスト 日付属性 説明

価格設定戦略に追加する次のリストのいずれか:

  • 価格表
  • 原価リスト
  • 割引リスト
  • 通貨換算リスト

Line.PriceAsOf

価格設定戦略のヘッダー領域で指定する開始日と終了日、および戦略にリストを追加するときに戦略関連詳細領域で指定する開始日と終了日が、Line.PriceAsOfに含まれるタイム・フレーム内で発生していることを確認してください。

作成または変更するリストのいずれか:

  • 価格表
  • 原価リスト
  • 割引リスト
  • 通貨換算リスト
Line.PriceAsOf

リストのヘッダー領域で指定した開始日と終了日が、Line.PriceAsOfに含まれる時間枠内で発生することを確認します。

たとえば、Line.PriceAsOfに5月15日が含まれている場合は、リストの作成または変更時に設定した開始日が5月15日より前に発生し、設定した終了日が5月15日より後に発生することを確認してください。

構成品目の価格表

価格設定管理のエンティティ 日付属性 説明
価格設定戦略に追加する価格表

Line.PriceAsOf

標準品目またはカバレッジ品目の場合と同じです。
価格表に追加する構成品目の子品目 - 価格設定では日付属性は使用されません。

価格設定条件に従って価格表を上書き

価格設定管理のエンティティ 日付属性 説明
価格表に追加する価格設定条件

Line.PriceAsOf

価格設定条件に指定した開始日と終了日が、Line.PriceAsOfに含まれる時間枠内に発生していることを確認してください。
価格表に追加する品目 - 価格設定では日付属性は使用されません。

通貨換算レート

価格設定管理のエンティティ 日付属性 説明
換算レート Line.PricingDate

換算レートの開始日と終了日が、Line.PricingDateに含まれるタイム・フレーム内で発生していることを確認してください。

換算レートの日付を設定するには、Manage Currency Conversion Lists(通貨換算リストの管理)タスクを使用して、編集するリストを開きます。 詳細領域で、「換算レート」をクリックし、「処理」>「編集」をクリックしてから、開始日属性と終了日属性を設定します。

カバレッジで換算レートを使用する場合、価格設定では、換算が有効かどうかを決定する際に、カバレッジの期間の開始日と終了日が使用されます。 これらの補償範囲日が空の場合、価格設定では補償範囲の開始日と終了日が使用されます。

品目、構成品目、構成オプションおよびカバレッジの手数料および出荷手数料

価格設定管理のエンティティ 日付属性 説明
価格リストなどの任意のリストの課金 Line.PricingDate

リストに追加する料金の開始日と終了日が、Line.PricingDateに含まれる時間枠内で発生していることを確認してください。

任意のリストまたは価格設定条件の調整マトリクスの課金 Line.PricingDate

マトリックスで「有効日使用可能」オプションを有効にする場合は、リストに追加する調整の開始日と終了日が、Line.PricingDateに含まれるタイム・フレーム内で発生していることを確認してください。

詳細は、「価格設定マトリックスの管理」を参照してください。

任意のリストのルール Line.PricingDate

ルールの開始日と終了日が、Line.PricingDateに含まれる時間枠内であることを確認してください。

詳細は、「価格設定ルール」を参照してください。

その他のエンティティ

価格設定管理のエンティティ 日付属性 説明
インポートする価格設定条件 Line.PricingDate

インポートする価格設定条件の開始日と終了日が、Line.PricingDateに含まれる時間枠内で発生していることを確認してください。

この要件は、Channel Revenue Managementなど、一部の統合を介してインポートした価格設定条件にのみ適用されます。

価格設定戦略での通貨の上書き

Header.PricingDate

Header.PriceAsOf

価格設定戦略の「許可された上書き通貨」タブを使用するときに設定した開始日と終了日が、Header.PricingDateに含まれる時間枠内に発生し、Header.PriceAsOfに含まれていることを確認します。

価格設定アルゴリズムでの日付のフィルタ

これらの価格設定アルゴリズムでPriceAsOf、PricingDateおよびPricedOnを使用して、日付をフィルタリングできます:

  • 初期値の設定
  • 販売価格戦略の取得
  • 価格設定条件の検証
  • 上書き通貨の検証
  • 商品およびサービスの基本定価の取得
  • 通貨換算レートの取得
  • 価格表の導出
  • ディスカウントを適用
  • 価格設定条件の適用
  • マトリックスの適用