ISO 20022支払の支出承認

銀行からのクレジット振替用の支出承認ファイルを、ISO 20022標準に従って取得し、処理します。

銀行によって拒否された支払を無効にし、関連する請求書を処理できます。

銀行は決済プロセス中に最大3つの支払承認ファイルを生成します。

  • 第1レベル(L0)承認: 支払ファイルの受信から数分以内に銀行によって生成されます。これはファイル・レベルの承認のみを行うもので、ファイル・スキーマまたは構文が正しいかどうかを確認します。
  • 第2レベル(L1)承認: 支払ファイルの受信から数時間以内に銀行によって生成されます。ファイル・レベルと支払レベルの両方でステータスが表示されます。
  • 第3レベル(L2)承認: 決済プロセス中に支払拒否リストとともに2-3日以内に生成されます。常に支払レベルで生成され、承認ファイルには複数の支払ファイルからの拒否を含めることができます。

承認フローを使用する前に、支払システム・アカウント・レベルで次の設定を完了する必要があります。

  • 支出承認自動取得時間間隔分
  • 支出承認自動無効化オプション
  • 支出承認フォーマット
  • 支出承認伝送構成
  • 支出承認無効化請求書処理
  • 支出承認詳細のEメール送信
  • 支払ファイル台帳フォーマット

承認フロー

支払ファイルが処理されると、支払ファイルのステータスが「完了および確認通知待ち」に変わります。承認ファイルが処理されると、銀行が支払のすべてを受け入れるか、一部を受け入れるか、まったく受け入れないかによって、支払ファイルのステータスが「確認済」または「否認済」に変わります。同時に、銀行が支払を受け入れるか拒否するかに応じて、支払ステータスが「確認済」または「否認済」に変わります。

銀行が支払を拒否した場合は、次の処理を実行するようにアプリケーションを構成できます。

  • 銀行によって拒否された支払を自動的に無効にします。
  • 銀行からの拒否によって支払が無効にされた場合に、請求書を自動的に保留にするか取り消します。
    ノート: 処理を選択しないと、請求書のステータスが「未払」になります。

承認ファイルの処理が完了すると、支払ファイル台帳レポートが自動的に生成されます。支払ファイルおよび支払レベルの承認の詳細、請求書処理が含まれます。

次のいずれかの方法を使用して、承認ファイルを取得および処理できます。

  • 自動: アプリケーションは、支払システム・アカウント設定内の時間内部セットに基づいて、承認を自動的に取得および処理します。
  • 支払ファイル: 「支払ファイルの管理」ページから支払ファイルを開き、「処理」「承認の取得」をクリックします。
  • 「支払ファイルの管理」ページ: 「支払ファイルの管理」ページで、支払ファイルの行を選択し、「処理」「承認の取得」をクリックします。
  • スケジュール済プロセス: 支払ランディング・ページで、「タスク」パネル・タブを開き、「支出承認の取得」をクリックしてプロセスを発行します。オプションで、支払システム、支払システム・アカウント、支払プロセス・プロファイルおよび支払ファイルを設定できます。

承認処理の各ステップ後の支払ファイルおよび支払のステータスの要約を次に示します。

承認 支払ファイルのステータス 支払ステータス(IBY_PAYMENTS_ALL) 支払ステータス(AP_CHECSK_ALL)
L0 – ファイルの受入 確認済 確認済 譲渡可
L0 – 拒否 否認済 「否認済」/「無効」 「譲渡可」/「無効」
L1 – すべての支払の受入 確認済 確認済 譲渡可
L1 – 一部の支払いの拒否 確認済 拒否された支払に対して「否認済」/「無効」 「譲渡可」/「無効」
L2 – 一部の支払いの拒否 確認済 拒否された支払に対して「否認済」/「無効」 「譲渡可」/「無効」

承認の強制

必要に応じて、支払ファイルを強制的に承認できます。これは銀行が承認をサポートしていない場合や、銀行の承認ファイルに問題がある場合に必要になる場合があります。「処理」メニューから「承認の強制」を選択して、「支払ファイル」から、または「支払ファイルの管理」ページから、支払ファイルを強制的に承認できます。これにより支払ファイルが承認され、ステータスが「確認済」に設定されます。

承認の手動保留

これらの事前定義済保留は、お客様が手動で適用または解除できます。

保留コード 意味 説明
ORA_AP_BANK_ACK_RJCT 承認拒否 銀行により承認ファイルで支払拒否が報告されました。
ORA_AP_BANK_ACK_RJCT_REL 銀行拒否修正済 銀行の承認ファイルで報告された拒否事由に対処しました。