買掛/未払金オープン項目再評価レポート
買掛/未払金オープン項目再評価レポートを使用すると、外貨レートの変動に起因する負債の値の変更を考慮して、オープン項目を再評価できます。
オープン項目とは、指定した再評価期間の最終日の時点で未払となっている請求書、前払金、クレジット・メモ、デビット・メモなどです。
このレポートに基づいて、当初残高と再評価残高との間の差異を反映するよう一般会計残高を手動で調整できます。このレポートでは、負債勘定ごとに差異が計算され、貸借一致セグメントごとに合計されます。次の期間の期首に一般会計仕訳を逆仕訳して、買掛/未払金と一般会計残高を同期化する必要があります。
負債の完全なリストを表示する場合、レポートには元帳通貨でのオープン項目も含まれます。これらの項目では、再評価レートに1が使用されます。
このレポートは、「スケジュール済プロセス」作業領域から実行できます。
レポートを実行する前に、次のようにしてください。
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期間レートを使用する場合、「通貨レート・マネージャ」ページでレートを定義します。
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日次レートを使用する場合、レート・タイプが事前定義であってもユーザー定義であっても、レート・タイプに日次レートを定義します。
パラメータ
ビジネス・ユニット
ビジネス・ユニットを指定します。
再評価期間
再評価の対象期間を選択します。レポートには、この期間の最終日までの日付が設定されたオープン項目が含まれます。
レート・タイプ
再評価レートのタイプを選択します。
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期間: 再評価期間の期末におけるレートを使用します。
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日次: 「日次換算レート・タイプ」および「日次換算レート日付」パラメータに日次レートを使用します。
日次換算レート・タイプ
「レート・タイプ」で「日次」を選択した場合、日次換算レート・タイプを選択します。
日次換算レート日付
「レート・タイプ」で「日次」を選択した場合、日次換算レート日付を選択します。
貸借一致セグメント: 自、貸借一致セグメント: 至
レポート対象とする貸借一致セグメント範囲を入力します。
一般会計のみへ転送済
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はい: 一般会計に転送済のトランザクションのみを対象とします。
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いいえ: すべてのトランザクションを対象とします。
決済済のみ
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はい: 未回収残高を調べる際に決済済の支払のみを対象とします。
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いいえ: 未回収残高を調べる際にすべての支払を対象とします。
レポートの理解
レポートは、貸借一致セグメントと負債勘定の一意の組合せごとに、それぞれ対応するセクションに分かれています。レポートの各セクションには、各サプライヤのオープン項目がリストされます。
この表は、レポートに表示される金額を示しています。
金額 |
説明 |
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元帳未払 |
再評価前のオープン項目の値。一般会計残高で突合せることができます。 |
再評価 |
再評価レートを使用して再評価されたオープン項目ごとの値。アメリカ合衆国など、一部の国のレポートでこの合計が必要となります。 |
再評価未払 |
再評価の前後両方の2つの項目値のうち高いほうの値。ドイツなど、オープン項目の高いほうの市場価格を決定する必要がある一部の国では、この合計が必要となります。 |