BIカタログでの分析の使用の概要
BIカタログで分析を作成できます。ウィザードで分析を作成することもできますが、BIカタログを使用すると、複雑な分析や特定の要件をサポートする拡張機能を使用できます。
たとえば、すべての分析が、表やグラフなどの「ビュー」で構成されています。BIカタログには、ウィザードよりもはるかに多様なビューが用意されています。これらには、(ユーザーが分析内でビューを切り替えることができる)ビュー・セレクタなどの特殊な項目が含まれます。別の例として、BIカタログを使用すると、SQL文を使用してフィルタの基準を定義できます。
BIカタログで分析を作成または編集するには:
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「ツール」→「レポートおよび分析」に移動します。「カタログのブラウズ」ボタンをクリックします。
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「新規」 > 「分析」をクリックします。「サブジェクト領域の選択」リストが表示されます。ここで、分析にデータを表示するサブジェクト領域を選択します。
または、カタログの既存の分析を選択して、「編集」をクリックします。
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分析が開きます。4つのタブで使用可能な機能を使用して、分析を定義します。
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「分析の保存」アイコンをクリックして、既存の分析を現在の場所に保存します。または、「別名保存」アイコンをクリックし、「別名保存」ダイアログに名前を入力して、分析を保存するフォルダを選択します。
次に、4つの各タブで実行できる基本的な操作を示します:
基準
サブジェクト領域のフォルダを展開し、分析に含める列を選択します。各列をそのフォルダからドラッグし、「選択された列」リージョンにドロップします。または、各列をダブルクリックします。
選択した列については、メニューアイコン(歯車の表示)をクリックして、フィルタの作成、レコードを表示する順序の並べ替え、列のプロパティの設定を行えます。(これに続くトピックでは、フィルタリングの例および列プロパティの構成例を示します。)「選択された列」リージョンの下の「フィルタ」リージョンで、作成したフィルタを表示および編集できます。
結果
すべての分析の初期ビューには、「基準」タブで選択した列で構成される表が表示されます。「結果」タブでは、これをレビューして、期待したデータが返されることを確認できます。ビューの追加、各ビューのレイアウトの構成なども可能です。
分析にビューを追加するには、「新規ビュー」アイコンをクリックし、表、グラフおよび他の項目の広範なフォーマットの中から選択します。各ビューは、「表」や「グラフ」などのわかりやすいタイトルが付いた、「複合レイアウト」リージョンの独自のボックスに表示されます。
ファクト・フォルダの列が少なくとも1つ分析に含まれている場合にのみ、グラフを追加できます。ファクト・フォルダの列にのみ数値が含まれているため、これがないとグラフのベースになるものがありません。グラフを追加するときに、どのタイプを選択したらよいかわからない場合は、「最良のビジュアライゼーション」オプションをクリックしてください。データが最も明確に表示されるグラフのタイプが自動的に選択されます。
レイアウト・オプションは各ビューに個別に設定します:
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ビューのタイトル行の「ビューの編集」アイコン(鉛筆の表示)をクリックします。
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「レイアウト」リージョンが開き、作業中のビューのタイプに適したオプションのフィールドが表示されます。たとえば、表のオプションは、ウィザードで表を使用する場合と同じであるため、「表」、「表のプロンプト」、「セクション」および「除外」フィールドが表示されます。
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「レイアウト」リージョン内で、オプションを表すフィールドに列をドラッグすると、そのオプションが列に適用されます。次に、「完了」ボタンをクリックします。
プロンプト
プロンプトとは、分析に表示するレコードをユーザーが選択できるドロップダウンリストのことです。たとえば、1つ以上の状態の問題のレコードを選択するようにプロンプトでユーザーに求めることがあります。「結果」タブでも、同様のプロンプトを設定できますが、それぞれが個々のビューにのみ適用されます。しかし、「プロンプト」タブで作成する各プロンプトは、分析のすべてのビューに適用されます。
簡単な例として、コンプライアンス・リアルタイム・サブジェクト領域の「問題の詳細」フォルダの「状態」列が分析に含まれている場合があります。ユーザーが選択した状態の問題を表示できるようにする必要があるとします。「プロンプト」タブで、次の手順を実行します:
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「新規」 > 「列プロンプト」 > 「状態」を選択します。
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「新規プロンプト」ダイアログで、デフォルト値(演算子については「次と等しい/次に存在する」、ユーザー入力については「選択リスト」)を受け入れます。ユーザーが実際の状態値の中からのみ選択できるようにするには、「オプション」を選択し、「値の入力をユーザーに許可」チェック・ボックスの選択を解除します。
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次に作業内容を確認します: 「プレビュー」アイコンをクリックします。プレビュー・ウィンドウにドロップダウン・リストが表示されます。このウィンドウで、状態の任意の組合せを選択してから「OK」ボタンをクリックします。その後、プロンプトで表示される状態のレコードのみが表示されるようにフィルタ処理された分析がプレビュー・ウィンドウに表示されます。
拡張
分析で生成されるXMLコードおよび論理SQL文を確認または変更します。
特に、分析のパフォーマンスを向上させる接頭辞を追加できます。一部の分析ではパフォーマンス向上が他の分析よりも顕著ですが、これ追加すると、すべての分析結果の生成がより迅速になります。
- 「拡張」タブで、下にスクロールして「拡張SQL句」リージョンに移動します。
- 次の文をコピーして、「接頭辞」フィールドに貼り付けます:
SET VARIABLE OBIS_ORACLEDB_HINTS_FOR_TOP_SELECT='OPT_PARAM ("_complex_view_merging","false") OPT_PARAM("_optimizer_skip_scan_enabled","false") OPT_PARAM("_push_join_predicate","false") OPT_PARAM("_optimizer_push_pred_cost_based","false")';
- 「SQLの適用」ボタンをクリックします。