Oracle Financial Reporting Complianceの概要

Oracle Fusion Cloud Financial Reporting Complianceは、リスクからの保護や規制要件への準拠のための会社の戦略をドキュメント化し記録として形成します。ビジネス・プロセスを定義し、それらのプロセスに対するリスクを識別し、それらのリスクに対応するコントロールを作成できます。

また、これらのプロセス、リスクおよび制御を定期的にアセスメントします。アセスメントによって、これらのオブジェクトが作成されたときに正しく定義および実装されるかどうかが判断される場合があります。その後、アセスメントにより、オブジェクトの定義と実装が、時間が経過しても適切なままであることを確認できます。アセスメントの要素として、またはそれらとは独立して、サーベイを実施したり、欠陥が検出された場合に問題を提起して解決できます。これにより、会社のガバナンス、リスクおよびコンプライアンスへの取組みを継続的にレビューして改善します。

また、観点を作成することができます。観点は値の階層構造であり、プロセス、リスク、コントロールが存在する背景を表します。作成したオブジェクトに値を割り当てます。たとえば、組織の観点を会社の構造にマッピングし、ビジネス・ユニットに影響を与えるリスクに対するコントロールを作成した際に、そのリスクやコントロールに組織の観点の中の該当するユニットの値を割り当てることができます。観点の階層は、あなたの会社にとって意味がある組織、地域、その他のコンセプトに基づいて作ることができます。観点はまた、アセスメントに携わる人々にどのように配布するかを定義する役割にもなります。

ノート: このガイド全体を通して、「オブジェクト」は、Oracle Financial Reporting Compliance: プロセス(および処理項目)、リスク、コントロール(およびテスト計画)、アセスメント、サーベイおよび問題で作業する項目の一般的な名称です。オブジェクトは、項目のクラス(たとえば、「プロセス」はすべてのプロセスを包含する)でも、そのクラス内の個々の項目のレコード(たとえば、「調達-支払プロセス」は単一のプロセス)でもかまいません。