雇用情報の表示と管理

従業員、ライン・マネージャ、HR担当者およびHRアナリストは、「雇用情報」ページから就業者の雇用詳細および給与詳細にアクセスできます。

「雇用情報」ページには、雇用情報検索ページで従業員が検索された日付時点のデータが表示されます。

ソースおよびターゲット・アサイメントがリンクされている場合は、雇用主変更全体の就業者のアサイメント履歴が「雇用情報」ページの「雇用履歴」セクションに表示されます。「雇用履歴」セクションの処理リンクをクリックして、雇用詳細にナビゲートしたり、(プロファイル・オプションに基づいて)雇用詳細ページを表示できます。

アサイメント更新の訂正および削除

訂正と削除の組合せ機能を有効にしていない場合は、アサイメント訂正の表示および実行のみが可能です。この機能を使用可能にするには、ORA_PER_EMPL_COMBINED_CORRECTION_DELETIONプロファイル・オプションを「はい」に設定します。このプロファイル・オプションが「いいえ」に設定されている場合のアプリケーションの動作は次のとおりです。

「雇用履歴」および「先日付処理」セクション

「雇用履歴」および「先日付処理」セクションで、アサイメント更新処理を日付とともに表示できます。また、就業者のソース・アサイメントとターゲット・アサイメントがリンクされている場合は、雇用主変更全体の就業者のアサイメント履歴もこれらのセクションに表示されます。「雇用履歴」セクションの処理リンクをクリックすれば、雇用詳細ページにナビゲートできます。

「雇用情報」ページに自分のデータを表示しているユーザーは、「雇用履歴」および「先日付処理」セクションから雇用詳細にナビゲートできません。HCMエクスペリエンス設計スタジオの選択内容に基づいて、アサイメント更新に関連するフィールドが、これらのセクションに表示されます。

雇用詳細

雇用詳細ページを使用して、アサイメント更新を表示、訂正および削除できます。退職レコードにアクセスする場合は、退職ページに移動して退職を訂正できます。

アサイメント、給与および文書レコードに対する訂正および削除の組合せ

雇用詳細ページのかわりに、コンパクトなガイド付きプロセスおよび読取り専用の「雇用詳細の表示」ページを使用してアサイメント更新を表示および訂正できます。この機能を使用可能にするには、ORA_PER_EMPL_COMBINED_CORRECTION_DELETIONプロファイル・オプションを「はい」に設定します。この機能を有効にすると、「雇用詳細」ページではなく、「雇用詳細の表示」および「雇用詳細の訂正」ページにアプリケーションがナビゲートします。これらのページを使用して、関連する給与変更や文書レコードとともに、アサイメントを訂正または削除できます。

「雇用履歴」および「先日付処理」セクション

「雇用情報」ページには、「雇用履歴」および「先日付処理」セクションの雇用トランザクションに対するアサイメント変更とともに給与変更が表示されます。

「雇用履歴」セクションには給与変更がアサイメント変更とともに表示されますが、「先日付処理」セクションには給与変更のみが表示されます。

いくつかの考慮事項があります。
  • 給与変更なしでアサイメント変更トランザクションを完了した場合、アサイメント・レコードとともに給与値は表示されません。
  • 雇用ページでアサイメント変更とともに作成された給与レコードには、そのアサイメントと同じ処理発生詳細が設定されます。アサイメントと同じ処理発生IDが設定された給与レコードのみが、アサイメント・レコードとともに表示されます。
  • 給与の変更、給与履歴、HCMデータ・ローダー、REST APIなど、雇用処理以外で実行された給与変更も「雇用情報」ページに表示されます。ただし、給与変更は、アサイメント変更と同じ日付に行われた場合でも、別のレコードとして表示されます。これは、給与変更の処理発生IDがアサイメント変更とは異なるためです。

雇用詳細の表示

「雇用情報」ページの「雇用履歴」または「先日付処理」セクションで処理リンクをクリックすれば、「雇用詳細の表示」ページにナビゲートできます。

「雇用詳細の表示」ページで「削除」をクリックすると、関連する給与変更および文書レコード(処理発生IDが同じレコード)が、有効日アサイメント・レコードとともに削除されます。先日付の給与更新がる場合に、ユーザーがアサイメント・トランザクションを削除すると、アサイメント・レコードのみが削除されます。給与レコードは保持されます。アサイメントにタイム・カードが存在する場合、雇用詳細の表示ページから追加アサイメントを完全に削除することはできません。タイム・カードが存在する場合は、削除プロセスが停止してエラー・メッセージが表示されます。タイム・カードが存在する場合に、追加アサイメントの削除を防止する必要がない場合は、ORA_PER_EMPL_DISABLE_TIME_CARD_CHK_CANCEL_WRプロファイル・オプションの値をYに設定します。有効日アサイメント・レコードのみが削除される場合、このチェックは実行されません。

「給与変更の概要」および「給与」セクションは、次のシナリオで表示されます。
  • 元のトランザクションに給与変更が含まれる。
  • 給与を表示するために必要なデータ・セキュリティ・アクセス権がある。

同じ日に複数のアサイメント変更がある場合、セクションに表示される等級などのアサイメント属性には、その日の最新のアサイメント変更が表示されます。同様に、差分、給与範囲、レートベースの給与計算など、最新のアサイメント詳細が計算に使用されます。

「給与変更の概要」セクションには、デフォルトでは、変更された属性値が表示されます。「すべて表示」チェック・ボックスを選択すれば、すべての属性値を(変更されたものも変更されなかったものも)表示できます。

「雇用情報」ページの「雇用履歴」または「先日付処理」セクションでスタンドアロンの給与処理を選択した場合のアプリケーションの動作は次のとおりです。
  • 給与変更のみを含む処理(給与の変更、給与HCMデータ・ローダー、給与HCMスプレッドシート・データ・ローダーまたは給与REST APIを使用して実行するトランザクションなど)を選択すると、「雇用詳細の表示」ページには給与関連の詳細のみが表示され、アサイメント関連のセクションは表示されません。
  • 「訂正」ボタンと「削除」ボタンではなく、「編集」ボタンが「雇用詳細の表示」ページに表示されます。
  • 「編集」ボタンをクリックすると、コンパクトな「給与の変更」ガイド付きプロセスが開始します。これにより、削除を含む変更を給与に対して実行できます。
  • 変更または削除のモジュール識別子は、SalaryAdminになります。そのため、SalaryAdminモジュール識別子または「給与の管理」プロセスに定義された承認ルールが承認ルーティングに使用されます。

元のトランザクションに文書レコードが含まれていなかった場合、「文書レコード」セクションは表示されません。また、このセクションには、自分にデータ・セキュリティ・アクセス権がある文書レコードのみが表示されます。

ORA_PER_DOR_DELETE_ON_DELETE_ASG_DATE_EFFECTIVE_CHGプロファイル・オプションを「はい」に設定すれば、削除するアサイメント・レコードに関連付けられた文書レコードを削除する機能を有効にできます。
ノート: 2つのアサイメントが関係する雇用トランザクション(アサイメントの追加など)で文書レコードを追加した場合、どちらのアサイメントからも文書レコードを表示して管理できます。

雇用詳細の削除

アサイメント・レコードの削除中に情報を追加する必要がある場合は、ORA_PER_EMPL_ADD_ASG_DEL_INFOプロファイル・オプションを有効にする必要があります。

雇用詳細の表示ページでアサイメント・レコードを削除する「削除」ボタンをクリックすれば、雇用詳細の削除ページにナビゲートできます。

「この変更の削除」処理タイプを使用して、新しい処理およびその処理事由を構成できます。「雇用詳細の削除」ページの「詳細」セクションで、アサイメント・レコード削除の処理および処理事由を選択できます。このセクションの読取り専用の処理日には、削除するレコードの有効日が表示されます。

「追加情報」セクションには、アサイメント・レコードの削除に関する追加情報を格納するために有効にした処理発生拡張可能フレックスフィールド(EFF)が含まれています。

HCMエクスペリエンス設計スタジオを使用して「追加情報」セクションを使用可能にしても、処理発生EFFを使用可能にしていない場合は、このセクションに追加情報が表示されません。

コメントおよび添付データは、承認ワークフローに関連付けられています。添付には、特定の時点以降はアーカイブおよびパージされてアクセスできなくなるライフサイクルがあります。

雇用詳細の訂正

「雇用詳細の表示」ページで「訂正」をクリックすると、コンパクトな「雇用詳細の訂正」ガイド付きプロセスが開始します。訂正するセクションを選択できる質問リスト・ページが表示されます。「雇用詳細の訂正」ページのヘッダーには、訂正するアサイメント・レコードの処理が表示されます。

選択可能なセクションは、このページに対するHCMエクスペリエンス設計スタジオの構成に基づいています。元のトランザクションを送信したときに選択したセクションには基づいていません。

アサイメント更新を訂正するときには、次の条件が適用されます。
  • 訂正時に雇用トランザクションの有効日は変更できません。
  • 非アクティブなアサイメントに対する給与変更はできません。
  • 「給与」セクションにアクセスするか、給与変更を実行すると、給与の処理、処理事由および処理発生識別子の値など、「時期および事由」セクションの詳細がアサイメントと同じになります。
  • 給与および文書レコードの詳細を表示または編集できるのは、必要なデータ・セキュリティ・アクセス権がある場合のみです。
  • 承認待ちの給与の変更、給与履歴または文書レコードがある場合は、「給与」および「文書レコード」セクションのデータが読取り専用になります。
  • 既存の文書レコードの公開日は変更できません。トランザクション有効日は編集できないため、訂正の一部として追加された新しい文書レコードはその公開日を継承します。
  • 訂正して「送信」をクリックすると、「雇用情報」ページが表示されます。
いくつかの考慮事項があります。
  • アサイメント変更が存在する場合にのみ、「雇用詳細の表示」ページで変更を訂正および削除できます。
  • 「追加アサイメント情報」セクションは、トランザクション日時点で追加アサイメント・レコードが存在する場合にのみ表示されます。