パフォーマンス目標の承認プロセス

「承認のバイパス」が有効になっていない場合は、目標の変更を承認に回すことができます。トランザクション・コンソールでは、提供されているパフォーマンス目標承認ルール・セットを確認できます。管理者は、トランザクション・コンソールで目標承認ルール・セットを構成できます。

目標プランの目標に対して多数の変更を行い、承認を得るためにすべての変更をまとめて送信できます。パフォーマンス目標の複数のトランザクションが、単一の承認トランザクションとして評価されることに注意してください。目標プランを承認のために送信すると、送信されたすべての処理が評価され、手動承認を必要とするトランザクションが1つ存在する場合でも、他のすべての処理も手動承認の対象となります。

次の図は、一般的な承認フローを示しています。この図に示されているように、承認者は、目標変更を承認する前に詳細を要求できます。

この図は、目標承認プロセスを示しています。この図は、 2つのセクションに分かれています。最初のセクションには、従業員が実行した
処理が表示されます。これには、承認を求めて目標を発行し、オプションで
承認要求を取り下げる処理も含まれます。最後のセクションには、
承認者が実行する処理が表示されます。これには、目標変更の
レビュー、詳細情報の要求、目標変更の承認または否認が
含まれます。
ノート: 目標承認プロセスには、複数の承認者を含めることができます。

承認のための目標の変更の送信

従業員が目標プランの目標に変更を加えた場合、目標プランはロックされます。従業員のマネージャを含む他のユーザーは、その目標プランを変更できません。

パフォーマンス目標の変更はすべて、トランザクション・キャッシュに保存され、目標管理データベースには保存されません。承認された後にのみ、キャッシュからアプリケーション・データベースにデータが移動されます。

この表では、承認を求めて目標プランを送信する前に従業員が実行できる様々な目標処理に適用されるルールを定義しています。

処理

適用されるルール

割当

  • 既存および未変更の目標のみを割り当てることができます。

  • 追加しても承認が待ち状態の目標は割り当てられません。

移動

取消

削除

  • 目標プランが100%加重検証で構成されている場合は、目標の加重が自動的に0に設定されます。

  • 新しく追加された目標を削除すると、キャッシュおよび目標プラン・ページから削除されます。

  • 既存の目標を取り消した後は、その目標のみを削除できます。他の処理は実行できません。

  • 既存の目標を削除した後は、その目標に対する他の処理は実行できません。

コピー

  • 新しく追加された目標はコピーできません。

  • 既存および未変更の目標のみをコピーできます。

ノート: 目標プランが承認を求めて提出されるときに、目標プランに100%の加重検証が構成されている場合は、目標プランの目標の加重の合計が100にならないとエラーが発生します。

管理者が「コメント」および「添付」セクションを有効にしている場合は、目標変更の送信時に従業員がコメントや添付ファイルを追加することもできます。ただし、管理者が「コメント」セクションと「添付」セクションを無効にしている場合、従業員はコメントや添付ファイルを追加できません。

従業員が目標変更を送信した後は、従業員と現在の承認者のみが変更内容を表示できます。他のユーザーは、その変更が承認されるまでその変更を表示できません。従業員が変更を送信した後、次のいずれかの条件が満たされるまで、従業員は目標プランをそれ以上変更できません。

  • 従業員が目標プランの承認要求を取り下げた。

  • 現在の承認者が詳細情報を要求している。

  • すべての承認者が変更を承認した。

  • 承認者は変更を否認します。

目標変更のレビュー

従業員が目標変更を送信すると、現在の承認者が通知を受信します。承認者は、ワークリストを使用して、承認が必要な目標プランを確認することもできます。変更と承認履歴の詳細を確認できます。次のいずれかの処理を実行できます。

  • 目標プランの編集および承認

  • 目標変更の承認または否認

  • 詳細情報の要求

詳細情報の要求

承認者は、送信済承認の目標プランに関する詳細情報を要求できます。承認者は、情報を要求するときにコメントまたは添付ファイルを追加することもできます。

情報を要求するときに、承認者は要求で次の詳細を指定できます。

  • 名前: 情報を指定する必要がある個人を選択します。デフォルトでは、目標プランを承認のために提出した個人の名前が表示されます。

  • 戻りオプション: 次のいずれかの値を選択して、情報の受信者を指定します。

    • 自分に戻す: 承認者に情報を送信します。

    • 承認フローに従う: 承認チェーン内の次の個人に情報を送信する場合

承認者は、要求された情報を待機している間は、次のアクションを実行できません。

  • 目標プランの変更

  • 目標のコピーや共有など、任意の目標処理の選択

ただし、承認者が詳細情報を要求した目標を従業員が編集すると、承認者は目標プランに追加された新しい目標を含め、目標プランに対するすべての変更内容を表示できます。

目標変更の承認または否認

この表では、承認者が目標変更を承認または否認したときの処理について説明します。

承認処理

結果

承認

  • 目標プランに対する変更は、追加された新規目標を含めて、全員が表示できます。

  • 追加された共有目標は、「自分に共有されている目標」セクションから削除されます。

  • 目標プランはロックされなくなり、マネージャが目標プランを編集できるようになります。

  • 従業員は、引き続き目標プランを編集できます。

  • 削除した目標が目標プランから削除されます。

否認

  • 従業員は通知を受け取ります。ワークリストに否認コメントがある場合は、従業員がその否認コメントを表示できます。

  • 目標プランはロックされなくなり、マネージャが目標プランを編集できるようになります。

  • 従業員が加えたすべての変更が元に戻ります。

  • 追加された新しい目標はすべて、目標プランから削除されます。