グローバリゼーション関数のサポート
Oracle GoldenGateではグローバリゼーション・サポートを提供しており、このサポートを使用する場合には考慮する必要があります。
ASCIIとEBCDICの両方を含むソースからのレプリケート
Db2ソース・システムから異なる文字セットのターゲットにレプリケートする際、ASCIIデータとEBCDICデータが混在している場合は、Db2ソースの文字データのエンコーディングになんらかの配慮が必要です。各Replicatによる文字セットの変換では、ソース・データが1つの文字セットのものである必要があります。
ソース文字セットは、証跡ヘッダーに指定されます。したがって、Oracle GoldenGate証跡には、ASCIIデータまたはEBCDICデータのいずれかを含むことができますが、両方を含むことはできません。Unicodeの表は特定の構成がなくても処理され、文字セットは1つという要件の対象外です。
両方の文字エンコーディング・タイプが含まれているソースについては、次のオプションがあります。
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すべての表に対して1つのExtractを使用し、ASCIIまたはEBCDICのいずれかとして文字データを証跡に書き込みます。
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異なるExtract(ASCII文字データを証跡に書き込むExtractとEBCDIC文字データを別の証跡に書き込むExtract)を使用します。2つのデータ・ストリームが別個に処理されるように、各証跡を独自のExtractおよびReplicatプロセスに関連付けます。
いずれのシナリオでも正しい文字セットを出力するには、TRAILCHARSETASCII
およびTRAILCHARSETEBCDIC
パラメータを使用します。デフォルトはTRAILCHARSETEBCDIC
です。これらのパラメータが使用されない場合、ASCIIおよびEBCDICデータはそのまま証跡に書き込まれます。これらのパラメータを使用する場合、次の点に注意してください。
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これらのパラメータがシングルバイトDb2サブシステムに対して使用される場合、Extractは、使用されているパラメータに応じて、接続先のサブシステムのASCIIまたはEBCDICのいずれかのシングルバイトCCSIDにすべての文字データを変換します(Unicodeは対象外で、Unicodeのまま処理されます)。
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マルチバイトDb2サブシステムに対して使用される場合、Extractは、ASCIIまたはEBCDICの表のみ(およびUnicode)を取得します。文字データは、Extractの接続先のDb2 z/OSサブシステムのASCIIまたはEBCDICのいずれか(使用されているパラメータに応じる)の混合CCSIDで書き込まれます。
オブジェクト名内のマルチバイト文字の指定
パラメータ・ファイル内のスキーマ、表、列またはストアド・プロシージャの名前にマルチバイト文字が含まれる場合は、名前に二重引用符を使用します。
オブジェクト名の指定方法の詳細は、「Oracle GoldenGateの入力におけるオブジェクト名の指定」を参照してください。