Db2 LUWの正確なインスタンス化

Db2 LUW用のOracle GoldenGate環境の初期化中に、初期データ同期を実行し、Oracle GoldenGateプロセスの初回起動を行う必要があります。これらの手順とともに、プロセス・グループを作成する必要があります。Extractグループを作成するには、トランザクション・ログで最初の開始位置を確定する必要があります。この初期読取り位置は、次のいずれかに基づくトランザクション境界上に置かれます。

• トランザクション・ファイルの終わり

• 特定のLRI値

開始ポイントは、ADD EXTRACTコマンドのBEGINオプションで指定します。

Extractプロセスを初めて起動すると、指定した開始ポイントの後に発生したすべてのトランザクション・データが取得されますが、開始ポイントより前に発生したデータは取得されません。このため、オープン・トランザクションが開始ポイントをまたがる場合、トランザクションの一部しか取得されないことがあります。

初期トランザクションの一貫性を確保する手順:

データベースが一時停止状態になっている時点で、Extractプロセスを初期化して、部分的なトランザクションが取得されないようにします。Db2 LUWでは、このような目的のためにQUIESCEコマンドが提供されています。これがトランザクションの一貫性を確保する唯一の方法です。

ノート:

Extractを初期化した後の再起動では、プロセスはリカバリ・チェックポイントを使用して最終読取り位置をマークするため、部分的なトランザクションの抽出は行われません。

オープン・トランザクションを表示する手順:

IBMでは、Db2データベースおよびインスタンスを監視するためのdb2pdというユーティリティを提供しています。これを使用して、オープン・トランザクションに関する情報を表示したり、開始ポイントをまたぐトランザクションがないかを判別できます。ただし、Db2 LUWのログ・レコードにはタイムスタンプがないため、正確なアセスメントを行うことができない可能性があります。可能な場合は、Oracle GoldenGateを初期化する前にデータベースを停止します。