自動ハートビート表を使用したラグのモニター

デフォルトの自動ハートビート表機能を使用してエンドツーエンドのレプリケーション遅延を監視できます。自動ハートビートは、ハートビート・シード表およびハートビート表のレコードを更新し、ハートビート履歴表を構築することにより、各ソース・データベースからレプリケーション・ストリームに送信されます。レプリケーション・パスの各レプリケーション・プロセスがこれらのハートビート・レコードを処理して、その情報を更新します。これらのハートビート・レコードは、ターゲット・データベースでハートビート表に挿入されるか、更新されます。

ハートビート表には次の情報が含まれます。

  • ソース・データベース

  • 宛先データベース

  • 送信レプリケーション・ストリームに関する情報:

    • パス内のExtract、Distribution ServiceまたはReplicatプロセスの名前

    • ハートビート・レコードがレプリケーション・プロセスによって処理されたときのタイムスタンプ。

  • 受信レプリケーション・ストリームに関する情報:

    • パス内のExtract、Distribution ServiceまたはReplicatプロセスの名前

    • ハートビート・レコードがレプリケーション・プロセスによって処理されたときのタイムスタンプ。

ハートビート表とハートビート履歴表の情報を使用して、各レプリケーションの現在と過去の遅延を計算できます。

Replicatは、自動ハートビート表(LOGBSN)を使用してExtractの現在の再開位置を追跡できます。これにより、必要に応じてソース・データベースから証跡ファイルを再生成し、ソース・データベースのREDOログ保存期間を最小化できます。また、最新のExtractの再開位置を追跡することにより、自動競合検出および解決(ACDR)表のツームストン表をより頻繁にパージできます。

双方向の構成では、データベースに含まれる近隣へのレプリケーション・パスと同数のエントリがハートビート表にあり、片方向設定ではソース側の表は空です。送信列には、タイムスタンプと送信パス、ローカルExtractおよびダウンストリームのプロセスが含まれます。受信列には、タイムスタンプ、アップストリームのプロセスのパスおよびローカルReplicatが含まれます。

片方向構成では、ターゲット・データベースはハートビート表の受信列のみに移入します。

ノート:

自動ハートビート機能はMySQLバージョン5.5ではサポートされていません。