Oracle GoldenGateのアップグレードに関する考慮事項
アップグレードを開始する前に、ExtractおよびReplicatのアップグレードに関する情報を確認してください。
ソース・インストールとターゲット・インストールの両方ではなく、どちらか1つのみをアップグレードする場合でも、アップグレードにはすべてのプロセスが関係します。どのコンポーネントをアップグレードするかに関係なく、すべてのプロセスをアップグレードの適切な順序で停止し、空になるまで証跡を処理する必要があります。
証跡ファイル・フォーマットを調整する必要がないように、ソースではなくターゲットからアップグレードを開始することをお薦めします。
インストール・バイナリおよびデプロイメント
Microservice Architectureでは、ソフトウェアがインストールされている場所と、パラメータ・ファイル、レポート・ファイルおよび証跡ファイルを含むOracle GoldenGateインスタンスのデプロイメント・ディレクトリ構造との間に強力な分離があります。どちらの領域でも、ソフトウェア・バイナリとデプロイメントは厳密に分離されています。そのため、デプロイメントに関連する新旧のソフトウェア・インストールの間に干渉はありません。ソフトウェアのアップグレード中に、新しいソフトウェアは個別にインストールされます。古いソフトウェアを使用しているデプロイメントは停止されます。その後、デプロイメント環境は新しいソフトウェアに調整され、デプロイメントが再起動されます。
ホスト・マシンにOGG_HOME/lib/utl/reverseproxy/ReverseProxySettings
で生成されたリバース・プロキシ構成がある場合は、それを再構成して、Oracle GoldenGate 21c (21.3)以降のリリースで使用可能な拡張ReverseProxySetting
ユーティリティを利用することを検討してください。
サービス・マネージャおよびその他のデプロイメントのアップグレードに関する考慮事項
Oracle GoldenGateをアップグレードする場合は、最初にサービス・マネージャを更新する必要があります。サービス・マネージャのソフトウェア・バージョンは、デプロイメントのバージョン以上である必要があります。サービス・マネージャが最も高いバージョンで実行され、デプロイメントがそれより低いバージョンで実行されていても問題はありません。
アップグレードが完了したら、UPGRADE HEARTBEATTABLE
コマンドを実行して、表とラグのビューに追加の列を追加します。これらの追加の列は、Extractの再開位置の追跡に使用されます。詳細は、UPGRADE HEARTBEATTABLE
を参照してください。