ユーザー・イグジットでの文字セット変換のサポート
データ整合性を保つには、ユーザー・イグジットで、Oracle GoldenGateプロセスと交換する文字型データの文字セットを認識する必要があります。Oracle GoldenGateユーザー・イグジットのロジックでは、次のものに対するグローバリゼーション・サポートが提供されます。
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文字ベースのデータベース・メタデータ(カタログ、スキーマ、表および列の名前など)
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文字型の列(
CHAR
、VARCHAR2
、CLOB
、NCHAR
、NVARCHAR2
、NCLOB
など)の値や文字列ベースの数値、日時および期間
文字セット間での適切な変換によって、列データの比較、操作、変換およびあるタイプのデータベースと文字セットから別のものへの適切なマップが可能になります。この処理の大半は、EXIT_CALL_PROCESS_RECORD
コール・タイプがコールされると実行され、レコード・バッファと他のレコード情報がコールバック・ルーチンを介して使用可能になります。
ユーザー・イグジットは独自のセッション文字セットを持ちます。これは、GET_SESSION_CHARSET
およびSET_SESSION_CHARSET
コールバック関数によって定義されます。ユーザー・イグジットの文字セットがプロセスのホスト・コンテキストと異なる場合、コール元のプロセスで文字セット間の変換が行われます。
ユーザー・イグジットでこのサポートを有効にするために、GET_DATABASE_METADATA
コールバック関数コードがあります。この関数によって、ユーザー・イグジットは、ロケールやコール元プロセス(Extract、データ・ポンプ、Replicat)と交換する文字型データの文字セットなどのデータベース・メタデータを取得できます。データベースでのオブジェクト名の大/小文字の区別、引用符付きおよび引用符なしの名前の処理およびオブジェクト名の格納方法も返されます。
これらのコンポーネントの詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIXを参照してください。