破棄ファイルの使用
デフォルトでは、START
コマンドによってプロセスが開始されるたびに破棄ファイルが生成されます。破棄ファイルは、失敗したOracle GoldenGate操作に関する情報を取得します。この情報は、データ・エラー(無効な列マッピングに関連するエラーなど)を解決する場合に役立ちます。
破棄ファイルでは、次のような情報がレポートされます。
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データベースのエラー・メッセージ
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データソースまたは証跡ファイルの順序番号
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データソースまたは証跡ファイルのレコードの相対バイト・アドレス
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破棄された操作の詳細(DML文の列値やDDL文のテキストなど)
破棄ファイルを表示するには、テキスト・エディタを使用するか、管理クライアントでVIEW REPORT
コマンドを使用します。
デフォルトの破棄ファイルには、次のプロパティがあります。
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ファイル名は、ファイルを作成したプロセスの名前に、デフォルトの拡張子
.dsc
を付けたものです。例:finance.dsc
。 -
ファイルは、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリの
dirrpt
サブディレクトリに作成されます。 -
ファイルの最大サイズは50MBです。
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起動時に破棄ファイルが存在する場合、消去してから新しいデータが書き込まれます。
これらのプロパティを変更するには、DISCARDFILE
パラメータを使用します。NODISCARDFILE
パラメータを使用すると、破棄ファイルの使用を無効にできます。
プロセスをオペレーティング・システムのコマンドラインから開始する場合、破棄ファイルはデフォルトでは生成されません。DISCARDFILE
パラメータを使用して、破棄ファイルを使用するかどうかと、そのプロパティを指定できます。
破棄ファイルは、一度作成したら、処理の開始後にOracle GoldenGateを適切に動作させるため、元の場所から移動しないでください。