1 前提条件

Oracle Cloud MarketplaceでOracle GoldenGateを使用するための前提条件を次に示します。

サポート対象ブラウザ

Oracle Cloud Infrastructureでは、Google Chrome、Microsoft Edge、Safari、FirefoxおよびFirefox ESRの最新デスクトップ・バージョンがサポートされます。

モバイル・ブラウザおよびプライベート・ブラウズ・モードは、FirefoxまたはEdgeではサポートされていません。

Oracle GoldenGate Microservicesをデプロイするための前提条件

Oracle GoldenGate Microservicesをデプロイするために必要な前提条件は次のとおりです。

  • Oracle Cloudアカウント

  • 割り当てられたOracle Cloudテナントへのアクセス

  • Oracle Cloudテナント内のコンピュート・ノード・リソース

  • ローカルSSH/RSAキー

SSH/RSAキーの作成

Oracle GoldenGateコンピュート・ノードの構築後にOracle Cloud Infrastructureを使用するには、構築されたノードにログインできるように、インタビュー・プロセスでSSH公開キーを指定する必要があります。

次のステップを実行して、SSHキーを構築します。

  1. ターミナル・ウィンドウを開き、次のコマンドを入力して、キー生成プログラムを起動します。
    $ ssh-keygen Generating public/private rsa key pair.
  2. このファイルを格納するパスを入力します。デフォルトでは、これはホーム・ディレクトリの.sshという非表示フォルダに保存されます。必要に応じて、このデフォルトの場所を変更します。
    Enter file in which to save the key (/Users/johndoe/.ssh/id_rsa): <Return>
  3. キーを使用するためのパスフレーズを入力します。
    Enter passphrase (empty for no passphrase): <passphrase>
  4. パスフレーズを再入力して確認します。
    Enter same passphrase again: <passphrase>
  5. 結果を確認します。

    キー・フィンガープリント(コロンで区切られた2桁の16進数値)が表示されます。キーへのパスが正しいか確認してください。前述の例で、パスは/Users/johndoe/.ssh/id_rsa.pubです。これで公開キーまたは秘密キーのペアが作成されました。

ノート:

Windowsプラットフォームでキーのペアを生成する場合は、Oracle Cloud Infrastructureドキュメントキーのペアの作成に関する項を参照してください。

Oracle GoldenGate Marketplaceインスタンスの作成に必要なOCIポリシー

Oracle GoldenGate Marketplaceインスタンスを作成するには、次のOCIポリシーが必要です。

  • グループ<ggowner>に、コンパートメント<コンパートメント名>instance-familyの管理を許可します
  • グループ<ggowner>に、コンパートメント<コンパートメント名>orm-familyの管理を許可します
  • グループ<ggowner>に、コンパートメント<コンパートメント名>volume-familyの管理を許可します
  • グループ<ggowner>に、コンパートメント<コンパートメント名>virtual-network-familyの使用を許可します
  • グループ<ggowner>に、コンパートメント<コンパートメント名>public-ipsの管理を許可します
  • グループ<ggowner>に、テナンシのtag-namespacesの使用を許可します
  • グループ<ggowner>に、テナンシのcompartmentsの調査を許可します

<ggowner>はグループの例で、<コンパートメント名>はコンパートメントの例です。instance-familyorm-familyvolume-familyvirtual-network-familyおよびpublic-ipsは権限名です。

ノート:

  • public-ipsの管理権限は、インスタンスにパブリックIPアドレスを指定する場合にのみ必要です。Oracle GoldenGateでは、スタックのアップグレード後もパブリック・アドレスが保持されるように、予約済IPアドレスが使用されます。
  • ネットワーク・コンパートメントは、テナンシ内のすべてのユーザーのネットワーク・リソースを個別のネットワーク・グループで管理するという方法に従うことを前提としています。また、テナンシで独自のネットワーク・リソースを作成できるようにする場合、ポリシーは、Allow group <marketplace-permissions> to manage virtual-network-family in compartment <Marketplace-Test>になります。

レプリケーション用のソース・データベースまたはターゲット・データベースの構成

データのレプリケートを開始する前に、Oracle GoldenGateをサポートするようにソース・データベースまたはターゲット・データベースを準備する必要があります。Oracleデータベースを準備するステップの詳細は、『Oracle GoldenGate Microservicesドキュメント』データベースの構成および関連データベースの詳細を参照してください。

クロス・クラウド機能

Oracle GoldenGateは、大規模なクラウド・ベース・アーキテクチャ用に設計されたものであり、Oracle Cloud Marketplace上でのOracle GoldenGateは、多くのクラウドベース・ソリューションにとって重要な存在です。Oracle Cloud MarketplaceからOracle GoldenGateを使用することで、オンプレミスからOracle Cloudに、Oracle Cloud内のデータ・ポイント間、またはサード・パーティのクラウド間であっても、データをレプリケートできます。

ネットワークの推奨事項

ここにリストされているネットワークの推奨事項は、主にOracleからOracleレプリケーションに適用されますが、一般的なルールはOracle GoldenGateでサポートされているすべてのプラットフォームに適用されます。これは、Oracle GoldenGateオンプレミス、サード・パーティのクラウド、OracleクラウドおよびOCI GoldenGateに適用されます。

  • Captureの場合: Extractのパフォーマンス・スループットにはネットワーク・レイテンシが重要であるため、Marketplaceデプロイメントがデータベース・サーバーと同じリージョンまたは可能なかぎり近い場所にあることを確認することをお薦めします。
  • Replicatの場合: Oracle GoldenGateをリモートで(Oracle GoldenGateが変更を適用しているデータベースとは別のサーバーで)実行する場合、ラウンド・トリップのping時間は5ミリ秒未満である必要があります。
  • Oracle GoldenGateからOracle GoldenGateへの通信の場合: Oracle GoldenGate証跡ファイルは、生成されたREDOログ・ボリュームの約30-40%で増加します(データの100%を取得している場合)。つまり、Oracle GoldenGateは、生成されたREDOログ・ボリュームの約30-40%をネットワーク経由で送信します。ネットワークがこのボリュームにスケーリングできない場合は、ネットワークを介して送信される証跡ファイル・データの圧縮を有効にできます。通常、この圧縮は8:1またはそれよりも高い圧縮率を達成できます。TCPウィンドウのソケット・サイズおよびバッファも変更できます。

次の表に、Oracle Cloud Marketplace上でのOracle GoldenGateの使用によるレプリケーションでのクロス・クラウド・サポートに関するマトリックスを示します。

表1-1 Oracle GoldenGateのクロスクラウド・サポート

テクノロジ リモート取得 リモート適用

Oracle Cloud Infrastructure

はい

はい

Amazon Web Services (AWS)

はい

はい

Microsoft Azure

はい

はい

Google Cloud Service はい はい