USERIDALIAS

適用対象

Extract、Replicat、DEFGEN、管理クライアント。

サポート

リリースでサポートされているすべてのデータベース。

説明

USERIDALIASパラメータでは、データベースへのログイン時に使用するOracle GoldenGateプロセスの認証を指定します。USERIDALIASを使用するには、Oracle GoldenGate資格証明ストアを使用する必要があります。パラメータ・ファイルで、TABLEまたはMAPエントリの前にUSERIDALIASを指定します。USERIDALIASユーザーに必要な権限は、データベースによって異なります。

aliasの値には、次の規則が適用されます:
  • 長さは最大30文字です

  • 英文字で開始する必要があります

  • 英文字、数字、および次の特殊文字の任意の組合せを含めることができます:

    • $ (ドル)記号

    • _ (アンダースコア)

    • # (ハッシュ)記号

USERIDと比較したUSERIDALIAS

USERIDALIASでは、ユーザーIDおよびパスワードではなく、エイリアスをパラメータ・ファイルで指定できます。ユーザーIDと暗号化されたパスワードが資格証明ストアに格納されます。USERIDALIASは、Linux、UNIXおよびWindowsプラットフォームで稼働するデータベースをサポートします。

USERIDでは、パラメータ・ファイルにクリアテキスト・パスワードを指定するか、ENCRYPT PASSWORDコマンドで暗号化し、オプションで暗号化キーをENCKEYSファイルに格納する必要があります。USERIDでは、Oracle GoldenGateでサポートされる幅広いデータベースがサポートされます。また、Oracleデータベースのオペレーティング・システム・ログインの使用をサポートします。

データベース・タイプ別のUSERIDALIASの要件

USERIDALIASの使用方法は、データベース・タイプに応じて異なります。

ノート:

データベース・ユーザーとパスワードが必要になるログインは、Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されている必要があります。

MySQL MAを使用したOracle GoldenGateのUSERIDALIASでサポートされている指定済USERIDは、次のとおりです。
  • user/db

  • user@host/db

  • user@host:port/db

Oracle GoldenGateユーザーが前述のパターンに従わないUSERIDALIASを変更または追加することを許可されている場合、MA Webインタフェース・クライアントやAdmin Clientなどのクライアントでのパターン一致でエラーが表示されます。

DB2 for LUW

USERIDALIASパラメータは、データベース認証を使用してDb2 LUWデータベースに接続するすべてのOracle GoldenGateプロセスに使用します。

MySQL

MySQLデータベースに接続するすべてのOracle GoldenGateプロセスにUSERIDALIASを使用します。

Oracle

USERIDALIASは、Oracle Databaseに接続するOracle GoldenGateプロセスに使用します。

  • Oracle GoldenGate資格証明ストアに格納されているデータベース資格証明の別名を指定します。

  • LOGRETENTIONを使用するようにExtractが構成されている場合は、USERIDALIASユーザーに特別なデータベース権限が必要になります。Oracle GoldenGateのインストール時にこれらの権限が付与されている可能性があります。LOGRETENTIONの詳細は、ロギング・プロパティの構成を参照してください。

  • USERIDALIASを統合キャプチャ用に構成するExtractグループに使用するには、ユーザーに権限が必要です。Oracle Database 23ai以上を使用している場合は、OGG_CAPTUREおよびOGG_APPLYユーザー・ロールでユーザー権限を付与できます。Oracleデータベース21c以下を使用している場合、ユーザーはdbms_goldengate_auth.grant_admin_privilegeプロシージャの権限を持っている必要があります。ユーザーは、このUSERIDALIASに関連付けられているExtractグループに対してDBLOGINおよびREGISTER EXTRACTまたはUNREGISTER EXTRACTを発行するユーザーと同じである必要があります。

    Oracle Database 23aiユーザー権限の付与の詳細は、Oracle Database 23ai以降でのユーザー権限の付与を参照してください。

    Oracle Database 21c以前の権限の付与の詳細は、Oracle Database 21c以前のユーザー権限の付与を参照してください

Kerberos認証を使用するUSERIDALIAS

Oracle Databaseのみでサポートされます。

認証が外部であるため、NOPASSWORDキーワードを使用するようにALTER CREDENTIALSTOREを設定する必要があります。詳細は、ALTER CREDENTIALSTOREに関する項を参照してください。

SQL Server

USERIDALIASは、Oracle GoldenGateプロセスで使用されるODBCデータ・ソース接続が、SQL Server認証を使用して接続するように構成されている場合に使用します。

  • ソースSQL Serverシステムでは、SOURCEDBパラメータも使用してソースODBCデータ・ソースを指定します。

  • ターゲットSQL Serverシステムでは、TARGETDBパラメータも使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。

Teradata

USERIDALIASは、Teradataデータベースに接続するOracle GoldenGateプロセスで使用します。

ターゲットTeradataシステムでは、TARGETDBパラメータを使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。

デフォルト

なし

構文

USERIDALIAS alias [DOMAIN domain] [SYSDBA]
[, THREADS (threadID[, threadID][, ...][, thread_range[, thread_range][, ...])]
alias

Oracle GoldenGateの資格証明ストアに格納されているデータベース・ユーザー資格証明の別名を指定します。

DOMAIN domain

指定した別名の資格証明ストアのドメインを指定します。有効なドメイン・エントリが指定した別名に対する資格証明ストアに存在する必要があります。

SYSDBA

(Oracle)ユーザーがsysdbaとしてログインするように指定します。

THREADS (threadID[, threadID][, ...][, thread_range[, thread_range][, ...])

Replicatに有効です。指定された資格証明を調整Replicatの1つ以上のスレッドにリンクします。異なるスレッドに異なるログインを指定できます。

threadID[, threadID][, ...]

スレッドIDを指定するか、スレッドのカンマ区切りリストをthreadID, threadID, threadIDの形式で指定します。

[, thread_range[, thread_range][, ...]

スレッドの範囲をthreadIDlow-threadIDhighの形式で指定するか、範囲のカンマ区切りリストをthreadIDlow-threadIDhigh, threadIDlow-threadIDhighの形式で指定します。

threadID, threadID, threadIDlow-threadIDhighのように、これらの形式を組み合せて指定することもできます。

TimesTen

USERIDALIASは、TimesTenデータベースに接続するOracle GoldenGateプロセスに使用します。

ターゲットTimesTenシステムでは、TARGETDBパラメータを使用してターゲットODBCデータ・ソースを指定します。

デフォルト

なし

構文

USERIDALIAS alias [DOMAIN domain] [SYSDBA]
[, THREADS (threadID[, threadID][, ...][, thread_range[, thread_range][, ...])]
alias

Oracle GoldenGateの資格証明ストアに格納されているデータベース・ユーザー資格証明の別名を指定します。

DOMAIN domain

指定した別名の資格証明ストアのドメインを指定します。有効なドメイン・エントリが指定した別名に対する資格証明ストアに存在する必要があります。

SYSDBA

(Oracle)ユーザーがsysdbaとしてログインするように指定します。

THREADS (threadID[, threadID][, ...][, thread_range[, thread_range][, ...])

Replicatに有効です。指定された資格証明を調整Replicatの1つ以上のスレッドにリンクします。異なるスレッドに異なるログインを指定できます。

threadID[, threadID][, ...]

スレッドIDを指定するか、スレッドのカンマ区切りリストをthreadID, threadID, threadIDの形式で指定します。

[, thread_range[, thread_range][, ...]

スレッドの範囲をthreadIDlow-threadIDhighの形式で指定するか、範囲のカンマ区切りリストをthreadIDlow-threadIDhigh, threadIDlow-threadIDhighの形式で指定します。

threadID, threadID, threadIDlow-threadIDhighのように、これらの形式を組み合せて指定することもできます。

例1   

次の例は、eastのドメインにtiger1の別名を持つ資格証明ストア内のユーザーの資格証明を指定します。

USERIDALIAS tiger1 DOMAIN east

例2   
次の例は、調整Replicatのスレッド3の資格証明を指定します。
USERIDALIAS tiger1 DOMAIN east THREADS (3)
例3   
次の例では、このパラメータをPostgreSQLで使用しています。
USERIDALIAS pgdsn

次の例では、Oracle GoldenGate管理クライアントでのKerberos認証の使用方法を示します:

OGG (http://localhost:9005 demo)4> dblogin useridalias ggma 
Successfully logged into database CDB1_PDB1

この例では、資格証明ストアはALTER CREDENTIALSTOREコマンドを使用して事前に設定されています。