20.13 タスクについて

タスクを使用して、ユーザーが承認または処理するアイテムを作成します。

APEX「ヒューマン・タスク」は、スクリプトや自動化によって実行されるアクティビティではなく、人によるアクションが必要なアイテムです。次の2種類のタスクを使用できます:
  • 承認タスク。承認または否認できるタスク用。このタスクを所有するユーザーは、タスク内の情報を評価して、タスクを承認または却下します。従業員のラップトップ・リクエストについて、管理者に承認または却下を求めるタスクは、承認タスクです。
  • アクション・タスク。アクションが必要なタスク用。このタスクを所有するユーザーは、タスクで要求されたアクションを実行して、タスクを完了します。従業員に自己評価の入力を求めるタスクは、アクション・タスクです。

タスク・コンポーネントにはデータ・モデルが含まれるため、タスクを構成するときは、特定のタイプのタスクの詳細とカスタマイズに重点を置きます。タスク所有者および管理者は、設計時に設定するか、タスクに関連するデータに基づいて実行時に動的に決定できます。

APEXには、タスクに関する次の構成要素が用意されています:
  • タスク定義 - タスク・パラメータ、参加者、アクションおよび期日を構成するために使用される共有コンポーネント。
  • 統合タスク・リスト - ページの作成ウィザードのページ・タイプ。受信ボックスのように機能するタスクの要約を作成するために使用されます。
  • タスク詳細ページ - メタデータ、履歴、コメントおよびアクションを含めることができる、特定のタスクの詳細を表示するページ。
  • 「ヒューマン・タスク - 作成」および「ヒューマン・タスク - 管理」 - ページのタスク・インスタンスを作成および操作するページ・プロセス。
  • APEX_HUMAN_TASK APIパッケージ - プログラムによってタスクを作成、取得および管理するために使用します。

これらの構成要素をカスタマイズすることで、アプリケーションに固有のカスタム・タスクを作成したり、多くのアプリケーションで共有できます。タスク定義、統合タスク・リストおよびタスク詳細ページを作成したら、タスク定義を「ヒューマン・タスク - 作成」ページ・プロセスとしてページに追加します。プロセスがアクティブ化されると、タスク・エンジンによってタスク定義からタスクが作成されます。

ユーザーは、統合タスク・リストで自分のタスクを表示および処理できます。ユーザー・アクションに基づいて、タスクの状態が変化します。タスクの状態の詳細は、「タスクの状態および遷移について」を参照してください。

ヒント:

デフォルトでは、承認タスクでは、タスクを開始したユーザーはタスクを完了できません。ただし、この動作はタスク定義設定で変更できます。