B.7.4 認可のプロパティ
MicroTxは、すべてのリクエストでJWTトークンを伝播することで、参加側サービスおよびコーディネータ間の認可をサポートします。authTokenPropagationEnabledフィールドを使用してこの機能を制御します。アイデンティティ・プロバイダが期限切れアクセス・トークンをコーディネータで自動リフレッシュするように構成します。
| プロパティ | 説明 |
|---|---|
enabled |
これをtrueに設定すると、MicroTxが受信JWTトークンのサブジェクトをチェックできるようになります。その後、MicroTxは、サブジェクトまたはユーザーにトランザクションIDをタグ付けします。トランザクションをさらに変更できるのは、タグ付けされたサブジェクトまたはユーザーのみになります。このフィールドをfalseに設定した場合、tmmConfiguration.authorizationの他のプロパティに値を指定する必要はありません。
注意: 本番環境では、このフィールドをtrueに設定する必要があります。
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authTokenPropagationEnabled |
参加側サービスとMicroTxの間のセキュアな通信を確保するためにトークン伝播を有効にするには、これをtrueに設定します。トークン伝播を有効にした場合は、tcs-docker-swarm.yamlファイルのencryptionプロパティに暗号化キーの詳細を指定する必要があります。
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IdentityProviderName |
使用するアイデンティティ・プロバイダを指定します。指定できる値は、Oracle IDCSおよびOracle IAMのIDCS、KeycloakのKEYCLOAK、Azure Active DirectoryのAZURE_AD、Microsoft Active DirectoryのMICROSOFT_ADです。
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IdentityProviderUrl |
アイデンティティ・プロバイダのURLを指定します。この情報は、リフレッシュ・トークンを使用して新しいアクセス・トークンを作成するために必要です。この情報を指定しないと、期限切れになったアクセス・トークンが自動リフレッシュされません。 |
IdentityProviderClientId |
アイデンティティ・プロバイダのクライアントIDを指定します。この情報は、リフレッシュ・トークンを使用して新しいアクセス・トークンを作成するために必要です。この情報を指定しないと、期限切れになったアクセス・トークンが自動リフレッシュされません。 |
親トピック: tcs-docker-swarm.yamlファイルの構成