13.4.2 サンプル・ログ・メッセージ

サンプル・ログ・メッセージとその構文を表示します。

メッセージは、「ログ・メッセージの構文の定義」の説明に従って、パーサー・フィルタに指定した構文に基づいてログに記録されます。

MicroTxコーディネータによって生成されるログの構文

MicroTxコーディネータ・ログ・ファイルはJSON形式です。次のログ・スニペットに示すように、コーディネータによって生成されるすべてのログはtransactionIdフィールドに関連付けられます。これは、トランザクションの一意のIDです。障害が発生した場合は、このIDを使用して、トランザクションに関連するすべてのメッセージをトラッキングできます。msgフィールドには、トランザクションIDに関連付けられた実際のログが示されます。

{
  "level": "debug",
  "ts": 1695737654.51672,
  "caller": "xa/server.go:409",
  "msg": "set xa tx expiry timer",
  "transactionId": "9f3efc1c-a831-4d9d-bb53-52337363fcc4"
}

MicroTx Javaクライアント・ライブラリによって生成されるログの構文

次のスニペットに示すように、MicroTx Javaクライアント・ライブラリによって生成されるすべてのログ・メッセージはtransactionIdに関連付けられます。これは、トランザクションの一意のIDです。障害が発生した場合は、このIDを使用して、トランザクションに関連するすべてのメッセージをトラッキングできます。

2023-09-28 13:08:36.877  INFO  --- [helidon-2] oracle.tmm.jta.filter.TrmTransactionResponseFilter :
          ccdd6bb2-1376-4d21-9e40-125dc4eaedb3 : TrmTransactionResponseFilter Response Status : 200

説明

  • 2023-09-28 13:08:36.877は、YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS形式のタイムスタンプです。
  • INFOは、ログ・レベルです。
  • helidon-2は、ログが生成されたJavaアプリケーションの名前です。
  • oracle.tmm.jta.filter.TrmTransactionResponseFilterは、ログが生成されたクラスの名前です。
  • ccdd6bb2-1376-4d21-9e40-125dc4eaedb3は、トランザクションの一意のIDです。
  • TrmTransactionResponseFilter Response Status : 200は、トランザクションIDに関連付けられた実際のログ・メッセージです。

Mapped Diagnostic Context (MDC)キーを使用して、ログ内のトランザクションIDの位置を変更できます。「ログ・メッセージの構文の定義」を参照してください。

MicroTx Node.jsクライアント・ライブラリのログの構文

次のスニペットに示すように、MicroTx Node.jsクライアント・ライブラリによって生成されるすべてのログ・メッセージには、トランザクションIDの接頭辞が付きます。これは、トランザクションの一意のIDです。障害が発生した場合は、このIDを使用して、トランザクションに関連するすべてのメッセージをトラッキングできます。

2023-09-28 6:53:56.678 :: edc36bc0-823e-4660-886f-d7e67c97aa80 - Service Enlisted with LRA : http://localhost:9000/api/v1/lra-coordinator/edc36bc0-823e-4660-886f-d7e67c97aa80

説明

  • 2023-09-28 6:53:56.678は、YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS形式のタイムスタンプです。
  • edc36bc0-823e-4660-886f-d7e67c97aa80は、トランザクションの一意のIDです。
  • Service Enlisted with LRA : http://localhost:9000/api/v1/lra-coordinator/edc36bc0-823e-4660-886f-d7e67c97aa80は、メッセージです。