9.7.2.4 CREATE THRESHOLD

用途

CREATE THRESHOLDコマンドは、メトリック・アラートの生成条件を指定するしきい値オブジェクトを作成します。

構文

CREATE THRESHOLD name attributename=value [, attributename=value]...

使用上のノート

指定可能な属性は、comparisoncriticaloccurrencesobservationおよびwarningです。

  • name引数は必須です。名前はメトリック名とオブジェクト名で構成され、書式はmetricName.objectName (db_io_rq_sm_sec.db123ct_io_wt_rq.interactiveなど)になります。LIST METRICCURRENT metricコマンドを使用して、メトリックの使用可能なオブジェクト名を表示します。オブジェクト名はオプションです。

  • オブジェクト名が指定されない場合、指定のメトリックのすべてのメトリック・オブジェクトにしきい値が適用されます。

  • comparison属性は必須で、条件値が付きます。値は、'<''<=''=''>='または'>'にする必要があります。

  • occurrences属性では、状態変更をトリガーするしきい値を超える測定値の連続する数を指定します。

    発生および観測件数を指定する場合は、サンプル平均数の連続する発生数を、アラートの原因となった観測件数より多く指定する必要があります。たとえば、次の5つの観測(observations=5)がデータベース・サーバー上で発生した場合、連続する発生件数(occurrences=2)の値が5および15のため、平均サンプル数は10になります。

    Observation 1: 0
    Observation 2: 30
    Observation 3: 0
    Observation 4: 5
    Observation 5: 15
    
  • observation属性は、測定値の平均を計算するために使用される測定値の数です。

  • warningまたはcriticalに設定される値の状態変更により、ステートフル・アラートが生成されます。

例9-36 しきい値の作成

この例は、しきい値を作成する方法を示しています。

DBMCLI> CREATE THRESHOLD temp comparison='>', critical=30

関連項目: