8.4.1 Exadata Patchmgr更新ユーティリティについて
Patchmgrは、ソフトウェアの更新処理を簡単にするためのものです。
Patchmgrには次の機能があります。
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1回の起動で、Oracle Exadataのすべてのストレージ・サーバー、データベース・サーバーまたはRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチを更新します。
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ローリング更新の実行時に、一度にコンポーネント1つずつ、ソフトウェア更新をオーケストレートします。
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非ローリング更新の実行時に、同時にすべてのコンポーネントへのソフトウェア更新をパラレル化します。
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必要に応じて、すべてのコンポーネント・ソフトウェア(ファームウェア、オペレーティング・システムおよびOracle Exadata System Softwareなど)を更新します。
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データベース・サーバーには、Oracle Databaseの実行に必要なすべてのソフトウェアが含まれており、Oracle Databaseを最適に実行するように構成されます。ただし、サイト固有の追加のソフトウェア(モニタリング・エージェントやバックアップ・エージェントなど)の手動インストールが必要になる場合があります。データベース・サーバーの手動カスタマイズはサポートされていますが、パッケージを追加または更新することによってオペレーティング・システムをカスタマイズすると、今後patchmgrを使用してOracle Exadata System Software更新を適用するときに、追加のアクションが必要になることがあります。
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Oracle Exadataドキュメントに目的の変更の実行ステップが記載されていない場合、ストレージ・サーバーまたはRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの構成、またはインストール済ソフトウェアは手動で変更(patchmgrを使用せずに更新)できない可能性があります。
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Patchmgrは、Oracle Linuxを実行しているエンジニアド・システムの
root
ユーザーまたはroot
以外のユーザーとして実行できます。 -
patchmgrの複数の起動は、同じソフトウェア・ディレクトリから実行できます。
データベース・サーバーを更新する場合、patchmgrは必要に応じて次を管理します。
- データベースとクラスタウェアの停止および起動
- ユーザー・ドメインの停止および起動(domU)
- Oracle Enterprise Manager Cloud Controlエージェントの停止および起動
- リモート・ネットワーク・マウントのアンマウント
- ロールバックに使用できるルート・ファイル・システムのオペレーティング・システムのバックアップの実行
- データベース・ホームとOracle Grid Infrastructureホーム・バイナリの再リンク
- 既知の問題の更新されたベスト・プラクティス構成の変更および回避策の適用
親トピック: Exadata Patchmgr更新ユーティリティ