8.5.2 Oracle以外のソフトウェアのインストール、更新および管理

Oracle Exadataデータベース・サーバーへのOracleブランド以外のRPMのインストールおよび更新は、カーネルとRDMAネットワーク・ファブリックのパッケージをそのまま維持する場合にのみ可能です。

パッケージを追加または更新することによってオペレーティング・システムをカスタマイズすると、Oracle Exadata System Software更新を適用するときに問題が発生することがあります。これは、Oracle以外のソフトウェアによって、Oracle Exadata System Software更新では提供されない新しい依存性が追加される場合があるためです。このため、Oracle Exadataイメージはそのままに近い状態を維持して、カスタマイズをできるかぎり少なくすることをお薦めします。

ノート:

Oracle Exadataには、32ビット・ソフトウェアは付属していません。つまり、システムに32ビットRPMを導入するカスタマイズがある場合は、Oracle Exadata System Software更新を阻害するため、削除する必要があります。

Oracle Exadataイメージによって提供されたパッケージを追加または更新した場合には、次のように、必要に応じてexadata-sun-computenode-exact rpmを削除できます:

[root@dm01 ]# rpm -e exadata-sun-computenode-exact

カスタマイズしたパッケージをインストールした場合には、スクリプトで、自動的に、それらのパッケージを削除(Oracle Exadata System Softwareの更新前に実行)およびインストール(Oracle Exadata System Softwareの更新後に実行)することをお薦めします。Oracle Exadata System Softwareの更新後、カスタマイズしたパッケージを再インストールする前に、互換性が維持され、かつ引き続き必要であることを確認してください。

ノート:

Oracle Support Servicesからの指示がないかぎり、パッケージに対して強制的にrpm -Uvh --nodepsコマンドを使用しないでください。

追加のソフトウェアをインストールする以外のカスタマイズにも、同じ原則が適用されます。オペレーティング・システムに対するカスタマイズは、できるかぎり少なくすることをお薦めします。データベース・サーバーに対する変更は前述の境界内で許容されますが、オラクル社でオペレーティング・システムのあらゆる構成項目に対するあらゆるカスタマイズを予期することはできません。

Oracle Exadataユーティリティが依存する、一般的ないくつかの標準があります。これらの標準は、ベスト・プラクティスに基づき、かつ、長期にわたって検証されています。Oracle Exadata標準から逸脱すると、システムの設定が最適でなくなる可能性があり、また、オラクル社が個別の構成を予期してソフトウェアを検証することは困難であることから、リスクが発生します。このため、カスタマイズによって予期しない結果が発生することがあります。ソフトウェアを追加したり、システム構成をカスタマイズしたりすると、標準のOracle Exadata更新処理に対してステップの変更や追加が必要になることがあります。カスタマイズの有無に関係なく、Oracle Exadata System Software更新を本番システムで実行する前に、テスト・システムで検証することをお薦めします。