9.6.1 メトリックについて
Exadataメトリックは、Exadataシステム・ソフトウェアに関連する重要なプロパティまたは値の観測データを記録したものです。
Exadataメトリックには、ほとんどのExadataコンポーネントの詳細な統計が含まれます。
メトリックには次のタイプがあります。
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累積メトリックは、メトリックが作成されてから、またはサーバーが再起動されてから一定期間累積される統計です。
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即時メトリックには、メトリックの観測時点の現在の値が含まれます。
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率メトリックは、値を経時的に観測する、計算された統計です。
デフォルトでは、メトリック収集は1分間隔で実行されます。デフォルト収集のメトリック観測データは、最初にメモリーに記録され、後でディスクベースのリポジトリに書き込まれます。ほとんどのメトリックについては、履歴観測データがデフォルトで7日間保持されます。ただし、一部のキー・メトリックは、最長で1年間保持されます。Oracle Exadata System Software 24.1.0以降では、最大1年間保持するメトリックを表示および制御できます。いかなる場合でも、ストレージ・サーバーがディスクベースのメトリック履歴リポジトリの領域不足を検出すると、Exadataは履歴メトリック観測データを自動的にパージします。
Oracle Exadata System Software 22.1.0以降では、オプションでファイングレイン・メトリックを構成できます。ファイングレイン・メトリックを有効にするには、1から60秒までの収集間隔を指定する必要があります。ファイングレイン収集に含めるメトリックを選択することもできます。ファイングレイン・メトリック収集は、リアルタイム・メトリック・ストリーミングの基盤です。そのため、外部のメトリック収集およびビジュアライゼーション・プラットフォームへの効率的なストリーミングをサポートするために、ファイングレイン・メトリックはメモリーにのみ記録されます。
親トピック: メトリックを使用したデータベース・サーバーの監視