4.12.2 Oracle Exadata Storage ServerでのNTPサーバーの変更

Oracle Exadata Storage ServerごとにNetwork Time Protocol (NTP)サーバーを設定または変更できます。

  1. rootユーザーとしてセルにログインします。
  2. ipconfユーティリティを使用して、NTP設定を変更します。

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.2および22.1.11 (2023年5月にリリース)には、ipconfの更新が含まれており、NTPサーバーの変更による時間変動の処理が改善されています。NTPサーバーの変更に関する以前の問題を回避するために、この更新を使用することをお薦めします。

    1. 新しい設定に構成の問題がないことを確認します。

      次のコマンドを使用します。IP_addr_listはNTPサーバーのIPアドレスのカンマ区切りリストです。ILOMのNTPサーバーも変更する場合、-ilom-ntpパラメータを指定し、ILOM_NTP_listを、NTPサーバーの最大2つのIPアドレスのカンマ区切りリストに置き換えます。-dryパラメータを指定すると、設定は確認されますが適用されません。

      ノート:

      IPアドレスではなくNTPサーバーのホスト名を使用すると、再起動時にセルウォール・サービスが失敗します。NTPサーバーおよびDNSサーバーを定義する場合はIPアドレスのみを使用します。
      # ipconf -update -ntp IP_addr_list [-ilom-ntp ILOM_NTP_list] -dry
    2. ipconfコマンドを使用してNTP設定を更新します:

      次のコマンドで、IP_addr_listはNTPサーバーのIPアドレスのカンマ区切りリストです。ILOMのNTPサーバーも変更する場合、-ilom-ntpパラメータを指定し、ILOM_NTP_listを、NTPサーバーの最大3つのIPアドレスのカンマ区切りリストに置き換えます。-forceパラメータを指定して、すべてのチェックをバイパスして更新を強制します。

      # ipconf -update -ntp IP_addr_list [-ilom-ntp ILOM_NTP_list] [-force]

      新しいNTPサーバーから取得されたタイムスタンプと、システムに認識されている現在の時間との差が1秒を超える場合(時間ステップ)、コマンドは失敗し、NTP設定は更新されません。コマンドラインで-forceオプションを使用すると、このチェックを無視できます。

      次に、コマンドとその出力の例を示します。

      [root@dbm03adm02 oracle.cellos]# ipconf -update -ntp 10.31.138.20,10.31.16.1 
      -ilom-ntp 10.31.138.20,10.31.16.1
      [Info]: ipconf command line: ipconf -update -ntp 10.31.138.20,10.31.16.1 
      -ilom-ntp 10.31.138.20,10.31.16.1
      Logging started to /var/log/cellos/ipconf.log
      [Info]: Updating dns/ntp
      [Warning]: ntpd service is not running
      [Info]: Backup existing cell configuration file /opt/oracle.cellos/cell.conf to 
      /var/log/exadatatmp/cell.conf_2020_01_13-17_54_56
      [Info]: Restart ntpd service
      Shutting down ntpd:                                        [  OK  ]
      Starting ntpd:                                             [  OK  ]
      [Done]: Update cell configuration file /opt/oracle.cellos/cell.conf OK