8.2.1.5 ソフトウェア更新ユーティリティ

Oracle Exadataでソフトウェアを更新する場合、更新されるコンポーネントに応じて特定のユーティリティを使用します。

更新タイプ ユーティリティ コンポーネント 説明

更新前の準備状況チェック

Exachk

Oracle Exadata

メンテナンス準備状況を確認し、重大な問題の発生を特定し、ソフトウェアを更新するバージョン推奨を提供するために使用されるヘルス・チェック・ツールです。

My Oracle Supportのドキュメント1070954.1からExachkを取得してください。

Oracle Exadata System Software

patchmgr

  • Oracle Exadataストレージ・サーバー
  • Oracle Exadataデータベース・サーバー
  • RDMAネットワーク・ファブリックのスイッチ

Oracle Exadata データベース・サーバー、ストレージ・サーバーまたはRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチのすべてのソフトウェア(Oracle LinuxOracle Exadata System Software、ファームウェア)を更新する、Oracle Exadataソフトウェア更新ツール。たとえば、patchmgrではOracle Exadataのストレージ・サーバーとデータベース・サーバーをOracle Exadata System Softwareバージョン12.2.1.1.0に、またはInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチをバージョン2.2.4-3に更新します。

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェア・リリース更新

OPatchまたはopatchauto

Oracle Exadataデータベース・サーバー

リリース更新をOracle Grid InfrastructureホームまたはOracle Databaseホームに適用するソフトウェア更新ツールです。

たとえば、OPatchは、12.1.0.2.170117リリース更新を12.1.0.2 Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseホームに適用します。

My Oracle Supportのドキュメント274526.1からOPatchを取得してください。

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェアのパッチ・セット、メジャー・リリースまたはリリース更新

Oracle Universal Installer

Oracle Exadataデータベース・サーバー

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseパッチ・セット、メジャーまたはリリース更新をインストールし、Oracle Grid Infrastructureをアップグレードするソフトウェア・インストール・ツールです。

たとえば、Oracle Universal Installerは、Oracle Database 12.2.0.1をインストールしたり、Oracle Grid Infrastructureをインストールして12.1.0.2から12.2.0.1へアップグレードします。

アップグレードするOracle Grid InfrastructureおよびOracle DatabaseリリースにバンドルされているOracle Universal Installerのバージョンを使用します。

Oracle Databaseのアップグレード

Oracle Database AutoUpgrade

Oracle Exadataデータベース・サーバー

1つのコマンドおよび構成ファイルを使用して1つ以上のOracleデータベースをアップグレードできるOracle Databaseアップグレード・ユーティリティ。

AutoUpgradeでは、アップグレード前タスクの実行、必要に応じた自動修正の実行、データベース・アップグレードの実行、アップグレード後タスクの完了を行うことができます。

AutoUpgradeには、組込みのスケジューリング機能、自動再試行とフォールバック、およびアップグレード中の初期化パラメータの設定、変更または削除機能が含まれています。

Oracle Databaseのアップグレード

Database Upgrade Assistant(DBUA)

Oracle Exadataデータベース・サーバー

新しいパッチ・セット、メジャー・リリースまたはリリース更新にデータベースをアップグレードするデータベース・ツールです。たとえば、DBUAは、データベースを12.1.0.1から12.1.0.2にアップグレードしたり、12.1.0.2から12.2.0.1にアップグレードします。

アップグレードするOracle Grid InfrastructureおよびOracle DatabaseリリースにバンドルされているDBUAを使用します。

Oracle Exadata System Software

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェア

フリート・パッチ適用およびプロビジョニング(以前は高速ホーム・プロビジョニング(RHP)と呼ばれていました)

  • Exadataストレージ・サーバー
  • Exadataデータベース・サーバー
  • RDMAネットワーク・ファブリックのスイッチ

集中化されたサーバーから1つ以上のクラスタ上のOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェアのプロビジョニング、パッチ適用およびアップグレードを行うソフトウェア・メンテナンス・ツールです。

Oracle Clusterwareの機能としてフリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用します。

Oracle Grid Infrastructureリリース18c以降、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングでは、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseホームに加えて、Oracle Exadataのコンポーネント(データベース・ノード、ストレージ・セルおよびRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチ)へのパッチ適用がサポートされています。

Oracle Exadata System Software

Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseソフトウェア

Oracle Enterprise Manager Cloud Control

  • Exadataストレージ・サーバー
  • Exadataデータベース・サーバー
  • RDMAネットワーク・ファブリックのスイッチ

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlには、ソフトウェア更新をOracle Exadataに適用するライフサイクル管理機能があります。

ノート: Oracle Enterprise Manager Cloud Controlリリース13.4では、Oracle Exadata System Softwareを更新する機能が非推奨になりました。