9.2.8 グリッド・ディスク・サイズを減少させる際のASMディスク・サイズのチェック

12.1.2.3.0より前のリリースでは、ディスク・グループの一部であるASMディスクのサイズを減少させる前に、ユーザーが誤ってグリッド・ディスクのサイズを減少させる可能性がありました。リリース12.1.2.3.0では、グリッド・ディスクのサイズをASMディスクより小さくできないように、サイズ変更の順序がチェックされます。

ASMディスク・サイズ問合せをサポートするために、新しい属性asmDiskSizeがグリッド・ディスクに追加されます。ALTER GRIDDISKを実行してグリッド・ディスクのサイズを変更する際、ユーザーがグリッド・ディスクをASMディスクより小さくしないように、コマンドによってASMディスク・サイズがチェックされるようになりました。

このチェックは、通常のデータ・ディスクとスパース・ディスクの両方に対して機能します。スパース・グリッド・ディスクの場合、仮想サイズの変更時にチェックが実行されます。通常のグリッド・ディスクの場合は、サイズの変更時にチェックが実行されます。

たとえば、次のコマンドを考えてみます。

CellCLI> list griddisk DATAC1_CD_00_adczarcel04 attributes name,asmdisksize

次のような出力が返されます。

DATAC1_CD_00_adczarcel04     14880M

グリッド・ディスクのサイズをASMディスクより小さくしようとした場合:

CellCLI> alter griddisk DATAC1_CD_00_adczarcel04 size=10G

コマンドによってエラーが返されます。

CELL-02894: Requested grid disk size is smaller than ASM disk size. Please resize ASM disk DATAC1_CD_00_ADCZARCEL04 first.

最低限必要なソフトウェア:

  • Oracle Exadata Storage Server Softwareリリース12.1.2.3.0

  • Grid Infrastructureリリース12.1.0.2.160119(パッチ22347483適用)