9.8.3 セルからセルへのデータ転送
以前のリリースでは、Exadataセルは、相互に直接通信しませんでした。セル間のデータの移動は、データベース・サーバー経由で行われていました。データは、ソース・セルからデータベース・サーバー・メモリーに読み取られ、次に宛先のセルに書き込まれていました。Oracle Exadata Storage Server Software 12c リリース1 (12.1)より、データベース・サーバー・プロセスは、セルへのデータ転送の負荷を軽減することができます。データベース・サーバーは、宛先のセルにソース・セルから直接データを読み取るよう指示し、データをそのローカル・ストレージに書き込みます。これにより、ファブリック間で転送されるデータの量が半分に削減され、InfiniBandバンド幅の消費とデータベース・サーバーのメモリー要件が削減されます。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)の再同期化、復元およびリバランスはこの機能を使用して、データ移動の負荷を軽減します。これにより、Oracle ASMインスタンスのInfiniBandファブリック・レベルでのバンド幅の使用率が向上します。この機能を利用するための構成は必要ありません。
ソフトウェアの最小要件: Oracle Database 12c リリース1 (12.1)以降およびOracle Exadata Storage Server Software 12c リリース(12.1)以降。