4.1.3 Exadataのアップグレードの改善点
Oracle Exadata System Software 22.1.0には、Exadataデータベース・サーバーをより迅速にアップグレードできるようにするための多数の変更点が含まれています。それらの変更点を次に示します:
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操作のシーケンスを最適化して、不要な繰返し、不要なチェックおよび不要な再起動をなくします。
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操作とチェックを非同期で(バックグラウンドで)、および可能な場合は並行して実行します。
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Exadataソフトウェア・イメージのパッケージングを最適化して、不要な再パッケージングをなくします。
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可能な場合は、ソフトウェアおよびファームウェアのイメージを事前にステージングします。
改善点は、オペレーティング・システム(OS)のアップグレード手順、Oracleソフトウェアのアップグレード手順、Exadataソフトウェアのイメージ化手順、ファームウェアのアップグレード手順など、アップグレード・プロセスのあらゆる側面にわたります。
個々の結果は、システム構成、システム負荷、アップグレード前のソフトウェア・バージョン、システム・サイズなど、多くの値に基づいて変化します。ほとんどの場合は、各サーバーのアップグレードが10%以上速くなります。場合によっては、アップグレード時間が以前のアップグレードの半分になります。
さらに、複数のサーバー使用する場合はその効果が倍増します。したがって、ラックのサイズ、またはフリート内のラックの数によっては、これらの改善によって、アップグレード実行にかかる全体的な時間が時間単位または日単位で短縮されます。